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ボルボがベルギーのゲント工場にバッテリー組み立てラインを新設。年内に開始される同社初のピュアEV「XC40リチャージP8」の生産に向けて

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3月6日、ボルボ・カーズはベルギーのゲント工場にバッテリー組み立てラインを新設したと発表した。このゲント工場では、昨年10月に発表された同社初のピュアEV「XC40リチャージP8」を年内に生産開始する予定だ。

2025年までに全世界で新車販売されるボルボ車の50%をEVに、残りをプラグインハイブリッド仕様に

 今回の組立ライン新設は、ボルボ・カーズが意欲的に取り組む電動化戦略と気候変動対策に向けた直近の具体的施策。同社は「2040年までにクライメイトニュートラルな企業になる」ことを目標としており、その足がかりとして、2025年までに車両一台あたりのライフサイクルの二酸化炭素排出量を2018年比で40%削減することを目指している。

 ボルボ・カーズは、2025年までに全世界における販売台数の50%をEV、残りをハイブリッド車とすることを目指しており、その実現に向けて今後5年にわたり毎年、EVを発表する予定。「リチャージ(Recharge)」は、EVまたはプラグインハイブリッドパワートレインを搭載するすべての充電可能なボルボ車を表す総称となる。

 「XC40リチャージP8」は、ピュアEVとしてのボルボ車ラインナップ第一弾となる。このモデルは同時に、グーグル・テクノロジーを組み込んだアンドロイドベースのまったく新しいインフォテイメントシステムがボルボ車として初めて搭載されるモデルでもある。

 同社でグローバル生産管理部門の責任者を務めるゲールト・ブリュイネール氏は、次のようなコメントを発表。
「ゲント工場で働く皆さんとともにこの記念すべき日を祝うことができて、嬉しく思います。ゲント工場は当社初のバッテリー組立ラインを持つ工場として、電動化に向けた生産ネットワークを今後整備していくにあたり、先駆的な役割を果たします。」

 今後数年にわたり、バッテリーの組立は全ラインナップの電動化を進める中で、ボルボ・カーズの世界全体での生産活動における重要な要素となる。ゲント工場は、プロセスの最適化や効率化に関する重要な知見を他の生産拠点にも展開していく。なお、ゲント工場は、ボルボ・カーズが欧州に持つふたつの組立工場のうちのひとつで、1965年に稼働を開始。現在、およそ6500名が従事している。

 ボルボ・カーズは今年、米サウスカロライナ州チャールストン郊外にある工場にバッテリー組立ラインを建設する計画を発表。同組立ラインの建設は、今秋開始される予定だ。また、ボルボが運営する中国浙江省にある路橋区の工場でもEVの生産を開始する予定。路橋工場では現在、CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)をベースとしたボルボ車のほか、同様のプラットフォームを採用した「ポールスター」や「LYNK & CO」といった姉妹ブランドの車両が生産されている。

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