シトロエンらしい気高きコンパクト・ハッチバックの登場 新型C4正式発表 新型シトロエンC4正式発表! あっと驚くその姿! このアクの強さこそ、シトロエン
- 2020/07/01
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CAR STYLING編集部 松永 大演
インターネットによる国際発表会という形をとった、新型シトロエンC4シリーズ。この新たな試みにふさわしく、新しいC4シリーズは度肝を抜くデザインで登場。しかし、このアクの強さこそ、シトロエンの復活と言いたいところでもある。とりあえずは第一報としてお伝えしよう。
100%電気、ガソリン、ディーゼルと揃えられたパワーソース
シトロエンは最近では、どちらかというとSUVの分野での躍進に重点を置いてきた。現在のラインナップでは中心的存在となるのが、C3エアクロスやC5エアクロスで、「シトロエンといえばSUV」といったイメージが定着している面もある。
しかしシトロエンとしても、それがすべてではないと主張する。その答えが今回発表された新型C4だ。シトロエンとしても、この新型C4をCセグメントのハッチバック市場への復帰と位置付けている。欧州での2019年のCセグメントの販売実績は28%と、その存在意義は大きい。これまで、SUVというカテゴリーが存在してきたが、この新型C4シリーズにとってボディの高さは、純粋にSUVを意味するものではなく車としての新たな価値なのだ。
ここに投入されるのが、満を持して登場した新型C4だ。モダンで、強いキャラクター性を持つことを特徴として、パワートレインは100%電動モーター、ガソリン、ディーゼルから選択できるもので、その誕生の基軸となったのは、カスタマーの生活のなかで、車への接し方とモビリティとの体験に基づいて完成されたという。
あっさりと説明されたその一説に、実は大きな重みがある。
もちろん、シトロエンといえどもユーザーリサーチは行なうが、製品として登場する際は極めて個性的で他に例のないほどに、確固たる「シトロエンかくあるべし」という強固な意志を持ったモデルがシトロエンだった。
開発者の意図がそのまま形になってしまうような強引さも感じられた。それこそ、ユーザーの意見など聞いていないのではないか? でも、それが個性になるのではないか、とユーザーの方が勝手に思ってしまうほどだった。
もちろん今回の新型C4もそんなアクの強さはあるが、「セグメントを揺るがすほどの必要な資質すべてを再発明した」という。そう”再発明” だという。
ちなみに今回導入される完全EVとなるe-C4 - 100%エレクトリックは、世界的なシトロエンの電動化戦略の中でもC5エアクロスSUVハイブリッド、Ami、ë-Jumpyとë-SpaceTourerに次いで5番目に導入されるモデルだ。
革新的な佇まいとアグレッシブなスタイル
新型C4シリーズは、やや難解な佇まいを示すと言えるかもしれない。この解釈については、また追ってレポートすることにしたい。ただCセグメントの中でも、ユニークで大胆なアイデンティティを主張できるモデルとしたという。
基本となるのは、GSやBX、あるいはCXなど脈々と継承されるハッチバックスタイル。そのエレガントさやダイナミズムを進化。また、ボディを高くすることで、SUVらしい力強さと個性を融合しているという。また、最新テクノロジーをまといながらも、ほっとするような車内空間も実現。モダンさと 居心地の良さを感じさせるものとした。
新しいシトロエン・アドバンスト・コンフォート・プログラム
新型C4シリーズの最大の特徴は、コンフォートという概念にあらたな感性を加えている点にある。新たな快適性はPHC (プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)と名付けられたサスペンションとアドバンスト・コンフォート・シートによって構築。さらに室内の落ち着いた雰囲気と明るさが、精神的な快適さや安らぎも実現している。また、ë-C4 - 100% エレクトリックでは、より静かな操作性、スムースさなど、新時代のドライビングフィールを提供することを可能とした。 加えて、助手席側に格納できる専用タブレットを設置し、さらなる利便性を追求している。
シトロエンのコンパクトカーは、1928年に初代C4が登場して以来、様々な個性的モデルが登場している。例えば、今年2020年で誕生50周年となるGSや、その後に登場したBXなどが、この新型C4の祖先となる。伝説的とも言われる祖先を持つだけに、まったく油断を許せない車、それが新型C4シリーズだ。
なお、日本発売は未定となっている。
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