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マツダ マツダ MX−30 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2025/01/14

マツダ MX-30の新型モデル情報を紹介します。マツダ MX-30の性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。マツダ MX-30新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

マツダ MX-30新型モデルの概要

マツダ MX-30は、扱いやすいコンパクトなボディのSUVで、センターオープン式ドア構造の「フリースタイルドア」が特徴。

2020年10月にマイルドハイブリッドモデルが登場し、2021年1月にEVモデルを発売した。また、2023年9月にはロータリーEVの予約販売を開始し、11月に発売を予定することが発表された。

ここで紹介のマイルドハイブリッドモデルは、2020年10月にデビューののち、2022年10月に改良を発表。2024年10月にも改良を受け、「Modern Confidence(モダンコンフィデンス)」、「Natural Monotone(ナチュラルモノトーン)」に加え、「Retro Sports Edition(レトロスポーツエディション)」をラインアップした。駆動方式は、3グレードそれぞれに2WD(FF)と4WDを用意する。

では、さっそく、MX-30 マイルドハイブリッドモデルの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、見ていこう。

マツダ MX-30の外観・内装デザイン

「わたしらしく生きる」をコンセプトに、純粋で心地よい走り、親しみやすさを感じるデザイン、温かみのある素材使いによる心がととのう室内空間などを追求して誕生したマツダ MX-30。まずは、外観と、内装デザインの注目ポイントにスポットを当てて、MX-30の個性を見ていこう。

外観:RX-8も採用したフリースタイルドア

ほかのマツダモデルで採用しているシグネチャーウイングはあえて廃止。シンプルながらも存在感ある個性的なフロントマスクを創造した。ヘッドランプは、シリンダー形状による奥行きのある造形で、彫りの深いデザイン。リアコンビランプも立体感を際立たせたフォルムで仕上げた。

サイドビューは、センターピラーを持たず、いわゆる観音開きとなるセンターオープン式ドアが特徴。RX-7の後継モデルとして登場したロータリースポーツカーのRX-8(2003年デビュー)同様、フリースタイルドアと呼び、左右に採用している。

内装:新形状のコンソールとコルクに注目

インテリアデザインは、ほかのマツダモデルにはないアプローチが特徴だ。開放感を実現するために、フローティングテーマによる構成を採用した。水平基調を強めることで、インテリアをよりシンプルかつワイドに表現。フローティングさせたコンソールは注目ポイントのひとつだ。

素材使いも斬新。マツダの前身が東洋コルク工業であることを思い起こさせるコルク素材の投入が新しい。樹木を伐採することなく樹皮を採取して生まれるコルク素材は、天然由来の環境負荷の少なく、しかも、MX-30では、コルク栓を生産した端材を製品に使用する。この「ヘリテージコルク」は、素材本来の温もり感のある見た目と手触り、クッション性のある機能性を活かしてコンソールトレイ部とドアグリップに採用する。

また、ペットボトルのリサイクル原料を使用した呼吸感素材(専用繊維素材)など、環境に配慮したマテリアルの多用も注目ポイントだ。

エアコン操作に直感的で安全に操作が可能なタッチパネル式をマツダ車として初めて採用したのもデビュー時に話題となった。

マツダ MX-30のサイズ・室内スペース

同社SUVラインアップのなかでCX-5よりコンパクトで、サイズとしてはCX-30と並ぶポジショニングにあるマツダ MX-30。手頃な大きさであることはイメージできるが、実際のサイズは取り回しに関係するだけに注目したいポイントだ。また、快適性や使い勝手を左右する室内スペースと、収納についてもチェックしていこう。

ボディサイズ:コンパクトSUVとして誕生

MX-30のボディサイズは、全長4395㎜×全幅1795㎜×全高1550㎜。3ナンバーサイズながら、全長が4.4mを切り、全幅が1.8mを下回るため、取り回し際の心配が少ない大きさだ。コンパクトSUVというふれこみも理解しやすいボディサイズだ。

最小回転半径が5.3mで、その点でも納得。しかも、全高が2WD、4WDともに1550㎜だから、制限のある機械式パーキングにも対応。都市部で機械式パーキングに出くわした際も選択肢が多くありがたいのは、都市型SUVとしての満足度を高めてくれそうだ。

着座位置は高めに設定され、すっきりとした見晴らしを確保。同時に、運転席から見えるボンネット量を最適化してフロントノーズの先端が分かりやすく、車両感覚のつかみやすいのもうれしい。

室内スペース:フリースタイルドアは乗り降りにも貢献

4ドアなのに2ドアクーペのようなルックスをもたらすフリースタイルドア。ロータリー搭載のスポーツカーであるRX-8でもスタイリッシュな外観を生み出していたように見た目の恩恵もさることながら、MX-30では、乗降性の面でも貢献度が大きい。

専用設計のヒンジによってフロントドア82°、リアドア80°まで大きく開くセンターオープン式のドア構造を実現したフリースタイルドア。乗り降りしやすいうえ、ベビーカーでのアクセスでも威力を発揮する。

インテリアをシンプルかつワイドに表現していて、開放感の実現とともに、助手席乗員までをも含めた一体感を作り出している。後席は、後席のサイドトリム構造を生かした囲まれ感のあるラウンジソファ調だ。ちなみに後席は3名掛けだ。

収納スペース:カップホルダーのリッドにもコルク採用

下部を吹き抜け構造としたMX-30独創のフローティングコンソール。下部にコンソールトレイを採用する。ヘリテージコルクは、基材と同時に成型する手法や専用コーティングで、自動車部品としての高い耐久性を両立しているという。

またフローティングコンソールの後方には、カップホルダーを2つ配置。リッド付きで、そのリッドにもヘリテージコルクを用いているのもインテリア自慢のMX-30らしい魅力だ。運転席と助手席の間のコンソールボックスはアームレストとしても機能。リアシートのセンターアームレストにもカップホルダーを2つ設けている。

ラゲッジスペースは、幅1000mm、長さ(後席使用時)800mm。機内持ち込みサイズのスーツケースを4個積み込める容量を確保している。また、フロア下には、小物の収納に便利なサブトランクも備えている。

リアシートは6対4の分割式。シートバックを前に倒せば、荷室のフロアとの段差の少ないフラットな空間が広がる。レジャーからデイリーユースまで幅広いシーンで使えるラゲッジスペースだ。

マツダ MX-30の性能・燃費・装備

電動化技術「e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)」を搭載したマツダ MX-30。構成要素の協調制御で、効率的な走行だけでなく、滑らかで上質な動的性能を実現している。ここでは、走りの性能を引き上げたメカニズムや、ランニングコストに関連する燃費など、気になるポイントをチェックしていこう。合わせて、安全性能や、装備・機能についても見ていこう。

走行性能:人馬一体による走る歓びを深化

直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に独自のマイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載。静かでスムーズな加速と上質なドライブフィールを実現しながら、走る歓び、人馬一体が楽しめることを追求した同社ならではの考え方による技術だ。

エンジンのパワースペックは、最高出力115kW(156ps)/6000rpm、最大トルク199Nm/4000rpmだ。組み合わせるトランスミッションは「SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)」だ。

新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)」を採用。シート、ボディ、シャシーを有機的に連携させながら、人間の特性に基づいた造り込みを徹底し、人間の感覚にフィットした乗り心地と操縦安定性を実現している。

ドライバーのハンドル操作に応じてスムーズで効率的な車両挙動を実現するGVC(G-ベクタリング コントロール)に、新たにブレーキによる姿勢安定化制御を追加した「GVC Plus」も投入することで、より高い操縦安定性を実現した。

4WDモデルは、状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に最適化する先進のAWDシステム「i-ACTIV AWD」を採用する。

安全性能:先進安全技術を強化して搭載

先進安全技術「i-ACTIVSENSE」をさらに進化させて搭載した。被害軽減ブレーキ技術のスマート・ブレーキ・サポート(SBS)に、交差点での衝突事故回避・被害軽減をサポートする機能をオプションとして設定。また、白線が引かれていない道路での逸脱回避をアシストする「ロードキープアシスト機能」と、車線変更時の衝突回避をサポートする「側方危険回避アシスト機能」を備えた「緊急時車線維持支援」を導入して、従来よりも安全技術がカバーできる走行シーンをさらに広げた。

2022年10月と2024年10月に改良を受けたMX-30のマイルドハイブリッドモデル。2024年10月の改良では、新機能を追加し、安全性を向上させている。具体的には、AT誤発進抑制制御(前進時/後退時)は、従来の「車・壁などの障害物」に加えて、「歩行者(前方)」も検知対象に追加。運転者のわき見を検知すると、画面表示と警報音を用いて運転者に注意を促す「わき見警報機能」も新たに採用した。後席に取り残された乗員や荷物がないかの確認を運転者に促す「リアシートアラート」の追加も行われた。

なお、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[全車速追従機能付き]は全車に装備。いっぽう、ステアリングアシスト機能が車線に沿った走行をアシストするクルージング&トラフィック・サポート(CTS)は「レトロスポーツエディション」に標準装備し、「モダンコンフィデンス」と「ナチュラルモノトーン」では、セーフティパッケージとしてオプションで設定している。

燃費性能:WLTCモード燃費15.6km/L

2L直噴ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「e-SKYACTIV G」を採用する。モーターがエンジンをアシストすることで低燃費にも貢献。また、減速時、停車する前にエンジンがストップし、このエンジン停止領域の拡大などによって燃料削減効果を高めている。

WLTCモード燃費は15.6km/L(4WDは15.1km/L)で、2Lエンジンのマイルドハイブリッドという点では納得しても、強力にモーターがサポートするハイブリッドのライバル各車と比較してしまうと、燃費に関して要望したくなる数値だ。

装備・機能:改良でセンターディスプレイを大型化

本革巻きステアリング、運転席パワーシート、運転席&助手席シートヒーター、フルオートエアコン(運転席&助手席独立コントロール機能)を全車に標準装備。

シート表皮は、「モダンコンフィデンス」と「ナチュラルモノトーン」が合成皮革とクロスのコンビ、「レトロスポーツエディション」は合成皮革とスエード調生地のコンビだ。

必要な音だけが心地よく耳に届くオーディオシステム「Mazda Harmonic Acoustics(マツダ・ハーモニック・アコースティックス)」(8スピーカー)を「モダンコンフィデンス」と「ナチュラルモノトーン」に標準装備し、「レトロスポーツエディション」ではボーズサウンドシステム(12スピーカー)を奢った。

2024年10月の改良では、装備のグレードアップなどを実施。従来の8.8インチから、大型化した10.25インチセンターディスプレイを新たに採用し、ワイヤレス接続機能(Apple CarPlay対応)を追加。「MyMazda」アプリを利用し、クルマから離れていてもエンジンの始動と停止操作が可能になり、走行開始時の快適な車内温度の確保にも貢献する。

また、車両や車内の貴重品が盗難にあわないように警戒状態にする車両盗難警報装置のバーグラアラーム(侵入センサー無し)も採用した。

マツダ MX-30おすすめポイント要約

マツダ MX-30は、マイルドハイブリッドモデル、EVモデル、ロータリーEVと、3つのモデルをラインアップする。ここで紹介のマイルドハイブリッドモデルは、このなかで最初にデビューした。価格的にも最もベーシックなため、センターオープン式ドア構造の「フリースタイルドア」を持つコンパクトSUVとしての魅力にアプローチしやすいモデルだ。

「モダンコンフィデンス」、「ナチュラルモノトーン」、「レトロスポーツエディション」の3タイプのうち、装備の充実を考えるなら、合成皮革&スエード調生地のシートや、ボーズサウンドシステム、クルージング&トラフィック・サポート(CTS)などを装備した「レトロスポーツエディション」が魅力的だ。また、内装色もよりシックな専用コーデイネートとなる。

しかし、装備が充実する分、価格は23万円以上のプラスとなる。装備と価格とのバランスや、装備の必要性を見極めてグレード選定を行いたいところだが、「モダンコンフィデンス」、「ナチュラルモノトーン」で同等の安全装備とするセーフティパッケージが12万1000円だから、それをこの2モデルでオプション選択するという手もある。実車を見比べて検討できるとよさそうだ。

これら2024年10月の改良を受けたモデルは、登場からまだ間がないため、中古車で検討するなら少し時間をおいてチェックしてみたい。MX-30は2020年に登場したものの、販売台数は多くなく、中古車も台数が少なめだ。マイルドハイブリッドモデルの動力性能の変更はこれまでアナウンスされていないため、グレードや装備の仕様に注目して丹念に探してお気に入りの1台に巡り会いたい。

デビューから4年が経過し、その間で、特別仕様車や新グレードも登場している。2020年のデビュー時に登場したされた100周年特別記念車、2022年改良時に登場した「Industrial Classic(インダストリアル クラシック)」などは中古車でしか出会えない仕様だ。それらにも注目して、自分らしい1台を探してみたい。

マツダMX−30 2024年10月発売モデル

モダンコンフィデンス

価格 294万円
排気量 2000cc
駆動方式 FF
最高出力 156 ps(115 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(20.3 Nm)/4000rpm
乗員 5名
燃費 -

ナチュラルモノトーン

価格 294万円
排気量 2000cc
駆動方式 FF
最高出力 156 ps(115 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(20.3 Nm)/4000rpm
乗員 5名
燃費 -

レトロスポーツエディション

価格 317万円
排気量 2000cc
駆動方式 FF
最高出力 156 ps(115 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(20.3 Nm)/4000rpm
乗員 5名
燃費 -

モダンコンフィデンス

価格 317万円
排気量 2000cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 156 ps(115 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(20.3 Nm)/4000rpm
乗員 5名
燃費 -

ナチュラルモノトーン

価格 317万円
排気量 2000cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 156 ps(115 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(20.3 Nm)/4000rpm
乗員 5名
燃費 -

レトロスポーツエディション

価格 341万円
排気量 2000cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 156 ps(115 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(20.3 Nm)/4000rpm
乗員 5名
燃費 -

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