911はブランドのイメージリーダー、タイカンはポルシェの未来を象徴するモデル:タイカンに投入されたすごい技術 タイカンは「ポルシェの未来を象徴するモデル」。超高性能かつ日常使いもできるスポーツカーだ:テクノロジー徹底解説1
- 2019/09/24
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世良耕太
ポルシェ初のフル電動スポーツカー、「タイカン(TAYCAN)」。スポーツカーの雄たるポルシェがプライドを賭けて開発した電動スポーツカーだけに、そこに投入されたテクノロジーは、想像を遥かに超えるものだった。ポルシェ・タイカンのテクノロジーを短期集中連載で徹底解説する。第一回は「コンセプト編」
TEXT◎世良耕太(SERA Kota) PHOTO & FIGURE◎PORSCHE
ポルシェの戦略&ロードマップ
「ポルシェ911は内燃機関のみを積んだ最後のクルマになる」EVスポーツカー、タイカンに秘められたポルシェの意図
いよいよ、ポルシェもEVスポーツカーの分野に進出した。超高性能でライバルを圧倒するタイカン(TAYCAN)である。中国・上海...
コンセプト:デザインと機能を両立させた、毎日の利便性を備えたスポーツカー
「ポルシェの伝統は、毎日の利便性を備えたスポーツカーであること。そして、デザインと機能を両立させていること。これらの考えは、タイカンのベースになっている」
タイカンの開発責任者を務めるロバート・マイヤー(Robert Meier, Director Complete Vehicle Product Line Taycan)は、このように説明した。世の中が内燃機関から電動化に移行しているのは間違いないが、マイヤーは、いや、ポルシェは完全移行には時間がかかると思っている。ポルシェとしては、内燃機関(2018年9月にディーゼルエンジン搭載車の廃止を決定。ガソリンエンジンに一本化した)とプラグインハイブリッド(PHEV)を持ちながら、電気自動車(EV)をラインアップに加え、地域によって異なるニーズに応えていく考えだ。
すなわち、内燃機関(ガソリンエンジン)、PHEVに次ぐ、3本目の柱にEVを位置づけるのがポルシェの商品戦略である。の製品ラインアップの中心にあるのは、言うまでもなく911だ。ブランドのイメージリーダーである。一方で、マカンやカイエンのようなポルシェのセールス上のベースとなるモデルがあり、パナメーラのようにエモーションに訴えるモデルもある。タイカンはポルシェの「未来を象徴するモデル」との位置づけだ。
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