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ポルシェ・タイカン ターボ | まるで『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲 心のセーフティロックを解除し、発射するつもりでアクセルペダルを強く踏み込むと弾けたように加速する

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ポルシェ・タイカンターボ 車両本体価格○2023万1000円 試乗車はオプション321万9000円付き  21インチTaycan Exclusiveデザインホイール 56万4000円 ホイールジェットブラックメタリックペイント仕上げ19万8000円 リヤアクスルステアリング、パワーステアリングプラス38万9000円など

ポルシェ初の電動4ドアスポーツカー、タイカン(TAYCAN)に試乗した。試乗したのは、タイカン ターボである。もちろん、「ターボ」とあるからといってエンジンが載っているわけではない。タイカンターボ、期待を裏切らない、というか大きく超える完成度だった。
TEXT & PHOTO◎世良耕太(SERA Kota)

305/30ZR21サイズのタイヤなのに、望外の乗り心地

全長×全幅×全高:4963mm×1966mm×1381mm ホイールベース:2900mm

ポルシェ初の電動4ドアスポーツカー「Taycan(タイカン)」に乗り込んだのは、2020年の12月に東京・原宿の駅近にオープンしていたポップアップストアでのことだった。正確に言うと建物の裏手で、いかにも原宿の「裏」らしく、「ここ交互通行なの?」と疑わずにはいられない細い道を対向車が来ないように祈りながら100mほど走らないと、広い通りに出られない。しかも、ヒールの高い靴を履いていたなら(履かないけど)、3回は足をくじきそうなほど、舗装し直した痕があちこちにある。

車重はDINで2305kg。ブレーキは、フロント10ポットアルミ製モノブロックキャリパー、リヤ 4ポットアルミ製モノブロックキャリパー。 ブレーキローター径はF415mm R365mmである。

乗り込む前に何の気なしにリヤタイヤのサイドウォールに目をやったら、305/30ZR21のサイズ表記が目に入った。「おいおい、21インチかよ」と覚悟を決めたのだが、広い通りに出るまでに「この乗り心地はなに?」と感激していた。ミシリともしないのは当然だろうが、ドタバタもしないし、ゴツゴツもしない。「しっかりしたいいクルマに乗っている」ことを100mで悟らせてくれた。

フロントがダブルウィッシュボーン式、リヤがマルチリンク式のサスペンションはパナメーラからの派生で、3チャンバーのエアサスペンションを標準で装備する。路面からの入力を受け止めるボディがしっかりしているから、脚もよく動いて狙いどおりの効果を発揮するのだろう。車速が高い領域での大入力もなんのその、だった。

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93.4kWhのリチウムイオンバッテリーは、LG化学製のパウチセルだけで450kg、バッテリーを収めるフレームと冷却システムが150kg、バッテリーマネジメントシステムと配線で50kgあり、総重量は650kgだ。2段変速機構を備えたリヤモーターは170kgあり、シングルギヤのフロントモーターは70kg台だ。バッテリーと2基のモーターで900kg弱になる。車両重量は2305kg(DIN)だ。重量物のバッテリーが床下にあるため、重心高は911より低い。

試乗車は56万4000円の21インチTaycan Exclusiveデザインホイール(ホイールジェットブラックメタリックペイント仕上げ19万8000円)を履いていた。タイヤサイズは305/30ZR21
サスペンションはフロントがアルミニウム製ダブルウィッシュボーン、リヤが同じくアルミニウム製マルチリンク

「2305」の数字は、最初の100mでも、その後150kmほど走っても意識することはなかった。ボディ骨格はアルミとスチールの組み合わせで、CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)などの複合素材は使っていない。乱暴に分類すると、全体の63%が冷間または熱間プレスのスチール、残りがアルミシート、アルミ押出材、アルミ鋳造部品だ。アルミ鋳造部品はサスペンショントップなどに用いている。ホワイトボディ重量は320kgだ。

2019年夏に行なわれたテクニカルワークショップで、タイカンの開発プロジェクトを率いたエンジニアは、「ポルシェの伝統は、毎日の利便性を考えたスポーツカーであること。デザインと機能性を両立させていること」と説明した。タイカンにもこれらの考えは受け継がれており、利便性に関してケチをつけたくなる部分はないし、充分以上にスポーティだし、デザインと機能性は両立されている。

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床下に大量のバッテリーを積んでいるのに、野暮ったいエクステリアデザインになっていない。全高は1400mmを超えるパナメーラよりも低く、1381mmだ。それでいて、前席と同様に後席の居住性も問題ない。床が高くて座面との段差が小さく、体育座りのような不自然な姿勢を強いられた挙げ句に頭上空間も窮屈な電気自動車(EV)も世の中にはあるが、タイカンは後席乗員に不自由を強いることはない。「フットガレージ」と呼ぶ逃げをバッテリーケースに設けてあり、おかげで足元は余裕だ。

後席の居住性も高い。もちろん、乗り心地も高レベルだ。
フロントシートは14way電動コンフォートシート。「前後ステアリングホイール電動調節」シートヒーター付きだ。
インテリアのデザインは、乗った瞬間にポルシェであることを実感できるもの。911と共通するイメージがある。

インパネの最も高い位置にメータークラスターがあり、アッパーウイングとロワーウイングが明確に分かれた構成は911と共通。「座った瞬間にポルシェであることを意識させるデザインを狙っている」との説明だが、そのとおりであることを実感した。911との顕著な違いを挙げるとすれば、タイカンはデジタル化が進んでいることだ。ステアリング奥のメーターはポルシェ初のフルデジタルディスプレイ(16.8インチ)となっており、センターとパッセンジャー側にそれぞれ10.9インチのタッチディスプレイが埋め込んである。

エアコンのコントロール操作パネルもタッチ式だ。

センターコンソールにあるエアコンの温度設定などを切り換える操作パネルもタッチ式だ。エアコンの吹き出し口からルーバーをなくしたのもタイカンの特徴。風の向きは吹き出し口の奥で電気的に制御される設計で、フォーカスト(直接あたる)とディフューズド(拡散)のふたつのプリセットを用意している。風の強さや向きを調整する場合は、センターのタッチディスプレイで行なう。

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