デンソー:クアルコムテクノロジーズと次世代コックピットシステムの共同開発を開始
- 2020/01/07
- Motor Fan illustrated編集部

デンソーは、Qualcommの子会社のQualcomm Technologiesと次世代のコックピットシステム開発に向けた協業を行う。
カメラやセンサーを用いた高度運転支援機能やエンターテイメント機能などが車両に搭載されることにより、車両がドライバーに伝える情報量は格段に増えている。必要な情報を確実にドライバーに伝えるためには、メーター、車載マルチメディア、ヘッドアップディスプレイ*1など複数のHMI*2製品を連携させ、車両周辺やドライバーの状況に応じて適切な表示や音を出すことが求められる。
デンソーは、クアルコムテクノロジーズの通信技術やスマートフォン向けに開発された半導体、ソフトウエアなどの情報技術と、自社のHMI製品に関する車載要件、機能安全、品質、セキュリティ技術の知見を掛け合わせることで、次世代のコックピットシステムの開発を加速する。具体的には、統合コックピットシステム「Harmony Core™」*3をベースに、次世代のコックピットシステムのアーキテクチャー*4を開発し、コネクティッドカーを想定した外部クラウドサービスやドライバーステータスモニターなど新たなHMI製品との連携、ドライバーと乗客の個人認証、ディスプレイの操作性向上などを可能にして、ユーザーの利便性向上を目指す。
デンソーは、これまでの製品開発で培った技術やノウハウを活用し、統合コックピットシステムや車載インフォテインメント製品におけるユーザーの利便性向上と、それを実現する車載ソリューション技術の開発に取り組む。
*1 ヘッドアップディスプレイ: フロントガラスにドライバー向けの情報を映し出す製品
*2 HMI: Human Machine Interfaceの略、人と車両の情報を相互伝達するインターフェース
*3 「Harmony Core™」: 特性の異なるOSで作動するHMI製品を一つのマイクロコンピューターで制御することで、HMI製品の連携を可能にする統合コックピットシステム。これによってHMI製品の表示や音を調整が可能になり、ドライバーに注意喚起や警告をわかりやすく伝えることができる
*4 アーキテクチャー: ソフトウエアやハードウエアの基本的な設計
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費が劇...
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形往復...

日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に洗練...
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこそ光...
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4とリフ...
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計ってみた...
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chapter2...

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善手法...

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエンジン...

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えてくだ...

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレインだ...
3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! スーパーカブのエンジンが壊れない理由……のひとつ...

3分でわかる! マツダのSKYACTIV-X(スカイアクティブ-X)ってな...

スーパーカブとクロスカブの運転が楽しいのは自動遠心クラッチ付...

ホンダCB1100の並列4気筒にはなぜV8のようなドロドロ感があるのか...

ホンダ・シビック タイプRの謎、4気筒なのになぜマフラーが3本?
