東芝インフラシステムズ:東海道新幹線新型車両「N700S」にバッテリー装置等を納入
- 2020/09/09
-
MotorFan編集部

東芝インフラシステムズが製造した鉄道用電気品が東海旅客鉄道(JR東海)の東海道新幹線新型車両「N700S」に採用された。採用されたのは、同社の独自技術を使った自走用バッテリー装置、電源装置に加え、SiC素子を使用した主変換装置、車両伝送システム、保安装置等で、40編成の車両に納品予定。
N700Sは13年ぶりのフルモデルチェンジとなる新幹線車両で、安全性、安定性、快適性、環境性能その全てを最高レベルで利用客に提供することを目指して開発された。東芝インフラシステムズは、東芝グループのリチウムイオン二次電池「SCiB」を用いて東芝とJR東海が共同開発したバッテリー自走システムを納入。2018年に納入したN700S確認試験車と比べて2倍の電池容量を搭載し、自走可能距離の機能向上を実現している。これにより、長時間停電時にも、乗客の避難が容易な場所までの自力走行が可能となり、新幹線の安全性に大きく貢献した。また一部トイレへの電源供給が可能だ。車両の全席モバイル用コンセントに対応でき、かつバッテリーシステムに充電できる機能を持たせた電源装置も納入した。

「SCiB」は、高い安全性、1万回以上の充放電が可能な長寿命、-30℃の環境下にも耐え得る低温度動作などの優れた特性があり、特に安全性においては、外圧が加えられて内部短絡が生じても異常発熱や発火を起こしにくい構造となっている。このリチウムイオン電池を使用した蓄電池システムで、鉄道車両に要求される欧州規格EN50126(RAMS)およびRAMSの安全性(Safety)に関するEN50129の認証をSIL 4(最高水準)として世界で初めて取得している。
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebこれが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費が劇...
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形往復...

日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に洗練...
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこそ光...
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4とリフ...
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計ってみた...
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chapter2...

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善手法...

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエンジン...

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えてくだ...

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレインだ...
3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! スーパーカブのエンジンが壊れない理由……のひとつ...

3分でわかる! マツダのSKYACTIV-X(スカイアクティブ-X)ってな...

スーパーカブとクロスカブの運転が楽しいのは自動遠心クラッチ付...

ホンダCB1100の並列4気筒にはなぜV8のようなドロドロ感があるのか...

ホンダ・シビック タイプRの謎、4気筒なのになぜマフラーが3本?
