ブリヂストン:熊本大学との共同研究により、EVバス専用タイヤを開発 実証実験を継続し、公共交通の持続可能な発展に貢献
- 2020/10/29
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MotorFan編集部
ブリヂストンは、熊本大学大学院先端科学研究部(工学系)の松田俊郎准教授との共同研究により、公共交通の持続可能な発展に貢献するバス型EV専用タイヤのプロトタイプを開発した。
地球温暖化はグローバルな社会課題であり、環境規制を背景にCO2排出量が少なく環境性能に優れたEVの導入が急務となっている。一方、主要な公共交通である路線バス用のバス型EVはまだ価格が高く、タイヤを含めたトータルコストを下げることが課題になっている。そこでブリヂストンは、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の協力者として、2018年より熊本大学をパートナーとしたオープンイノベーションを推進し、バス型EV普及に貢献するソリューションの構築を目指してきた。
ブリヂストンは、2018年に開始した熊本市での実証試験において、熊本大学のバス型EVへの知見と同社のタイヤ開発の技術を組み合わせることで、タイヤの転がり抵抗の低減が回生エネルギーの増加に繋がり、電費削減が可能となることを確認している。
今回開発したプロトタイプは、バス型EV運用時のトータルコスト削減を目的として、専用タイヤに求められる性能を追求したタイヤだ。新しい溝形状の採用により、これまでの路線バス用のタイヤと比べて、摩耗ライフを維持しながらウェット・雪上路面でのトラクション性能を向上させ、転がり抵抗を20%低減することで、バス型EVの走行に必要な電気エネルギーを10%削減することが可能となり、1年間で約50千円の電費削減によるコスト削減効果が期待できる。
今後、2020年10月に開始した横浜市での実証実験の場等を活用し、コスト削減効果の確認に加えてバス型EV特有の車両制御とタイヤのマッチングについての評価を行い、普及実現に向けての検証を推進する。
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