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NTN:手首関節モジュール「i-WRIST」の機能を拡張

  • 2021/05/13
  • Motor Fan illustrated編集部
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NTNは、手首関節モジュール「i-WRIST1」の機能を拡張した新シリーズ「IWS シリーズ」を開発し、販売を開始した。

 i-WRISTは、独自のリンク機構により手首のようななめらかな動きを特長とし、細かい角度制御を高速で行うことが可能。たとえば、i-WRISTの先端部にエンドエフェクタを取り付け、グリース塗布や洗浄、組立などの用途に使用できる。これまでに自動車部品などの外観検査用途などで採用されている。

 本商品を市場に展開する中でさまざまな要望が寄せられたことから、4つの機能を拡張した新シリーズ「IWSシリーズ」を開発した。

【用途展開】外観検査、グリース塗布、洗浄、組立等 
【販売目標】2023 年度販売目標 3 億円/年

■ i-WRIST「IWSシリーズ」機能拡張のポイント

1.あらゆる取り付け姿勢に対応
・従来の下向きに加え、上向きや横向き、傾斜姿勢の取り付けが可能
  例えば上向き姿勢では、エンドエフェクタを固定してi-WRIST側で軽量なワークの姿勢を制御することで、
  カメラの振動やぶれなどを抑えられ、より正確な撮像を実現
  使用用途や設置スペースにあわせた最適な装置構成が可能

上向き姿勢(新機能)
横向き姿勢(新機能)
構成例

2.外部インターフェースの拡張

・ユーザ側のコントローラからi-WRISTに指令を送るための外部インターフェースとして、従来のパラレル入出力(I/O)に加えてEthernetにも対応

・ワーク位置にわずかなずれが生じた際のi-WRISTの動作調整など、状況に応じてさまざまな動作設定が可能

3.動作速度の向上

 最大動作速度が1.6倍(従来比)となり、タクトタイムのさらなる短縮に貢献

4.安全規格への対応
・産業用ロボットのための安全規格ISO10218-1に準拠
  制御モータにブレーキ機能を追加し、停電時などの電源遮断による事故を防止
  専用コンソールからi-WRISTへの動作指令も安全規格に準拠

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