NTN:「複列磁気リング」シリーズに小型サイズを追加
- 2020/09/02
- Motor Fan illustrated編集部
NTNは、薄型・軽量・高精度な角度検出センサシステムを構成できる 「複列磁気リング」に、小型サイズの「32/31極対シリーズ」を新たに追加した。
2018年に販売を開始したラジアルタイプ・アキシアルタイプの「複列磁気リング」(64/63極対シリーズ)は、薄型・軽量・高精度かつ中空(大口径)形状の特長を活かし、ロボット関節部やモータなどの回転装置の角度検出などの用途で好評を得ている。生産現場の自動化が進み、需要が拡大している産業ロボットや協働ロボットをはじめ、各種モータのさまざまな用途に向けて顧客への提案を進める中で、小型化に対応する商品への要望を寄せられ、このたび小型サイズ「32/31極対シリーズ」を新たに開発した。
【商品の特長】
・分解能:最大19bit(分解能 約0.00068°)
・薄型、軽量、中空(大口径)形状
・磁気式のため振動、高温、塵埃、油ミスト等に対する耐環境性に優れる
・絶対角度の検出が可能
【用途】
各種ロボット関節部、モータ、減速機、電動工具などの角度検出
「32/31極対シリーズ」は、64/63極対シリーズの着磁技術を応用。主トラックに32極対、副トラックに31極対を複列に着磁させ、高い角度検出精度を維持したまま、大幅な小型・軽量化を実現している。
64/63極対シリーズと比べ、外径は約1/2にサイズダウンするとともに、質量も既存の市販品(32/31極対)と比べ、約1/2に軽量化している。専用の磁気センサICと組み合わせることで、最大19bit(分解能約0.00068°)の高度な角度検出が可能。従来シリーズと同様、振動・高温・塵埃・油ミストなどに対する環境耐性にも優れている。さらに、小型サイズに加え、磁極ピッチ(磁石のN極とS極の間隔)1.5mm、2.0mm仕様(現行品は1.28mm仕様)も新たに追加し、より幅広いサイズや仕様から選べるラインアップとしている。
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