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ラダーフレームと リジッドサスを継承しつつフルタイム4WDを採用 新型ジープ・ラングラーにDoさんが乗ってみた【動画あり】

  • 2018/12/29
  • Motor Fan illustrated編集部
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2018年10月25日に正式発表された、ジープの本格オフローダー「ラングラー」の右ハンドル日本仕様に、自動車ジャーナリスト「Do(ドゥ)さん」こと、遠藤正賢氏が試乗。今回も、外見から想像できない辛口コメントが炸裂するのか!?

TEXT:遠藤正賢(Masakatsu ENDO) MOVIE:うな丼

 ラングラーとしては四代目、ルーツとされる1941年誕生の軍用車「ウィリスMB」から数えて六代目の通称「JL」は、悪路走行時の耐久性とトラクションの面で優れるラダーフレーム構造と、前後5リンクリジッドサスペンションを継承し、急斜面の泥道や岩場をものともしない悪路走破性を堅持している。

 鋼管ロールバーに脱着可能な外板を組み合わせたボディ・シャシー構造は、上に載る外板などには軽量素材が多用されており、ドアやヒンジ、オーバーフェンダー、ウィンドシールドフレーム、スイングゲートの外板にアルミ、スイングゲートのフレームにマグネシウム、ルーフパネルにはSMC(シートモールディングコンパウンド)を使用。このうちドアは1枚あたり約4kg、ルーフパネルは同約2kg軽く、車両全体では新旧「アンリミテッド・サハラ」グレード同士の比較で約60kg軽量化されている。

 また4WDシステムには、フルタイム式トランスファーケースとディスコネクト機構付きフロントアクスルを全車に採用。トランスファーレバーを「4H AUTO」に入れた際には前後駆動力を自動的に配分することで、オンロードでの旋回性能と安定性を向上させた。先代は最小回転半径が2ドアで6.0m、4ドア「アンリミテッド」で7.1m と大きかったが、フルタイム4WD 化により2ドアで5.3m、4ドアで6.2mへ縮小。「4H AUTO」ならタイトターンブレーキング現象に悩まされず4WD 走行が可能になり、小回り性能が劇的に改善されている。

 エンジンは先代からの「ペンタスター」3.6ℓV6 NA(209kW/6400rpm、347Nm/4100rpm)を2ドアの「スポーツ」と4ドアの「アンリミテッド・サハラ」に、2 . 0 ℓ直4 直噴ターボ(200kW/5250rpm、400Nm/3000rpm)を「アンリミテッド・スポーツ」に設定。日本仕様のトランスミッションは全車ATだが、先代の5速から、ZFとのライセンス契約でFCAがインディアナ工場で生産する8速に変更されている。

 さて、その乗り味はどうなのか? 下の動画をご覧ください。

Do(ドゥ)さんがジープ・ラングラーに乗ってみた!

パート/フルタイムを兼ね備えた4WDを2種類設定
駆動モードは「4H AUTO」のほかトランスファーレバーで「2H」「4H PART TIME」「4L」から選択可能。「ルビコン」は他グレードに対し最終減速比が3.45から4.1に、低速トランスファーギヤ比が2. 72から4に低められ、フロントスタビライザー解除機構も備わる。

ジュリア/ステルヴィオ用をUniAirレス&DOHC化
「アンリミテッド・スポーツ」用の2.0ℓ直4直噴ターボは、アルファロメオ・ジュリア/ステルヴィオ用と基本設計は共通ながら、フル可変バルブタイミング&リフト機構「UniAir」を用いず通常のDOHCに変更。最高出力は6kW低いがレギュラーガソリンに対応している。

外観と悪路走破性を維持し舗装路の走りを進化
見た目は先代を横に並べなければ見分けがつかず、要の悪路走破性も変わらず急斜面の岩場を余裕でクリアできるほどだが、内外装の質感やオンロードでの操縦安定性、静粛性は劇的に進化している。悪路走破性を最重視した写真の「ルビコン」は来春発売予定。

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