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フェラーリの雪上走行の実力は? 凍り付いてもフェラーリ! GTC4ルッソで冬の稚内を目指した! 雪上走行の実力は?

  • 2019/02/16
  • GENROQ編集部
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凍り付いてもフェラーリ 高平高輝(TAKAHIRA Koki)

 暗くなってからの地吹雪渦巻く雪道では、諦めたほうがいいのではないかと思った瞬間は何度となくあった。GTC4ルッソの落ち度ではないものの、低いウインドシールド越しの視界は限られ、ワイパーも氷がこびりついてほとんど役に立たず、さらには雪が深い場所では浮いたようになってステアリングが効かないこともあり、まさに恐る恐るといった場面もあったのである。
 
 ユニークなシステムを持つ4WDであるとはいえ、そもそも真冬の雪道がGTC4ルッソの真価を発揮する舞台とは思えないし、700㎰近いV12気筒を搭載したフェラーリで真冬の宗谷岬を目指そうとする者が他にいるとは思わないが、結果としてフェラーリを見直した。

 というより現代のフェラーリは実はタフなのである。以前、612スカリエッティでインドを走った時も感じたことだが、どんなに暑くても寒くてもそれが理由で不具合になることはない(雪が詰まらないかと水温計は常に気にしていたけれど)。今回もルッソのV12は、ほとんどずっとスノーモードでその実力の半分も発揮させてもらえなかったとはいえ、常に上機嫌に回っていた。

今回装着したのはフェラーリの承認タイヤのピレリ・ソットゼロ3。

 念のために、GTC4ルッソでスキーに出かけようという方のためにいくつかのアドバイスを挙げると、狭いホイールクリアランスの間に雪が詰まることには注意されたい。車高は意外に問題とならなかったが、雪道をある程度走って後輪操舵のエラーサインが点く頃になると、フロントにも雪が詰まって操舵やブレーキに影響が出る可能性がある。
 
 また高速用ウインタータイヤであるピレリ・ソットゼロ3は、当然氷雪性能は日本のスタッドレスほどではなく、ブラックアイスに覆われたコーナー入口(視点が低くて路面状態が掴みにくい)でシフトダウンした瞬間に後輪がロックし、ズルリと滑ることもあった。その分ドライの高速道路などでは実に頼もしいのだが。それでも私はもう一度GTC4ルッソで北国へ出かけてみたい。ただし次回は天候の安定した昼間にしよう。

SPECIFICATIONS
フェラーリGTC4ルッソ
■ボディサイズ:全長4922×全幅1980×全高1383㎜ ホイールベース:2990㎜
■車両重量:1920㎏
■エンジン:V型12気筒DOHC 圧縮比:13.5 総排気量:6262㏄ 最高出力:507kW(690㎰)/8000rpm 最大トルク:697Nm(71.1㎏m)/5750rpm
■トランスミッション:7速DCT
■駆動方式:AWD(4速まで)
■サスペンション形式:Ⓕダブルウイッシュボーン Ⓡマルチリンク
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ(リム幅):Ⓕ245/35ZR20(8.5J) Ⓡ295/35ZR20(10.5J)
■パフォーマンス 最高速度:335㎞/h 0→100㎞/h加速:3.4秒
■環境性能(EU複合モード) 燃料消費率:15.3ℓ/100㎞ CO2排出量:350g/㎞
■車両本体価格:3470万円

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