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【一番乗り!】新型smart EQ海外試乗会レポート「ダイムラーの作る最後のスマート?」スマートEQフォーツー&フォーフォー|コンパクトEVインプレッション

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内燃機関のターボモデルを置き去りにする強烈なパンチ力

smart EQ fortwo

 ちなみにスマートEQは本国仕様でも日本仕様でも急速充電には対応していない。厳密には産業用の三相電源に対応した、急速というよりも中速の22kW充電器が欧州ではオプションで用意されるも、あくまで普通充電での使用がメインに考えられている。

 これはもちろん、シティコミューターというコンセプトに沿っての確信的な判断だ。大きいパワーや余分なバッテリーの組み合わせは用途に見合わなければ二次曲線的に効率を悪化させることになる。逆に用途が満たせるのであれば、再生可能エネルギーなど多様な電力を受け入れやすい普通充電で適切なバッテリー容量を満たした方が効率的だろう。そういう考えのもとに動力のパッケージが構築されている。

smart EQ fortwo cabrio

 スマートEQの走りの質感は内燃機モデルと著しく変わることはない。もちろん音は俄然静かだし重心の低さも感じさせるが、そもそもが持つ小ささ軽さを活かした軽妙なフィーリングは巧く生きている。これもまた、控えめなバッテリー搭載量によるところが大きい。

 動力性能的には踏み始めのスロットルチューニングがしっかり作り込まれており、ゼロスタートも滑らかにコントロール出来る。中間加速はモーターの特性を存分に感じさせるもので、とりわけフォーツーのパンチ力は内燃機関のターボモデルでも遠く及ばないほどに強力だ。一方で100km/h付近から最高速の130km/hまでの伸び感は緩く、高速道路での追い越しは後方車との間合いを気遣うところもある。そして減速では回生減速と油圧ブレーキとの協調の巧さにも感心させられた。

smart EQ fortwo cabrio

 ちなみに日本において標準的な200V・15Aの普通充電を用いた場合、充電時間は恐らく8時間前後が見込まれる。概ね半径50km圏内の移動と都度の充電をルーティンとして由とするか否か。ハードルは高いがそれを選択できる意識があれば、スマートEQは数多のBEVよりもさらに高い環境性能が期待できるものとなり得るわけだ。スマートEQの日本市場への導入は今秋以降が予定されている。

smart EQ fortwo
電気モーター形式:同期式
連続出力:41kW
最高出力:60kW
最大トルク:160Nm
総合電力消費率(4.6kW車載充電器):16.5〜15.2kWh/100km
総合電力消費率(22kW車載充電器):15.2〜14.0kWh/100km
航続距離:147〜159km
0-60km/h加速:4.8秒
0-100km/h加速:11.6秒
最高速度:130km/h

smart EQ fortwo

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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