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『ルパン三世』からミリタリー・ビークル、SLまで、あのアニメ界の巨匠の画集が爆誕!! ルパン三世からSLまで、「乗り物メカを描かせたら右に出る者がいない」といわれるアニメ界の巨匠・大塚康生氏の原点を探る画集が誕生!

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『大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と』より。「『ルパン三世』とメカニック」の章では、伝説的アニメーター・大塚康生氏が手掛けられたアニメ『ルパン三世』に登場のメカニックを紹介。

株式会社玄光社(本社:東京都千代田区)は、伝説的アニメーター・大塚康生氏の集大成となる画集、『大塚康生画集 『ルパン三世』と車と機関車と』を2020年7月31日(金)に発売する。

『大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と』
発売日:2020年7月31日 全国発売
判型:A4変形判 160頁・帯付き
定価:本体3500円+税
ISBN:978-4-7683-1376-3
出版元:株式会社玄光社

 名作の呼び声高いアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』などの作品で、世界を驚かせる車の名場面を生み出した伝説的アニメーター、大塚康生氏。最近では2019年にNHKで放映された連続テレビ小説第100作を飾る『なつぞら』に登場した麒麟・川島明氏が演じた「下山克己」のモデルとしてお茶の間でも知られるところとなっている。

 大塚氏の画業の原点は太平洋戦争末期、少年時代に郷里で見て感銘を受けた蒸気機関車や、戦中・戦後に大いに興味をそそられた自動車や軍用車両などを対象としてひたすら続けられたスケッチにあった。

 誰もが気にしないようなディティールに至るまで克明に描いた"大塚少年"の卓抜した観察眼が、やがて躍動感あふれる作画を生み、今や世界に誇る日本のアニメ業界を戦後黎明期から牽引することになる。

「機関車少年 大塚康生」の章より。大塚氏の原点とも言える少年時代の蒸気機関車のスケッチを掲載。
「ミリタリービークル」の章より。少年時代に描かれたミリタリービークル(軍用車両)やバスのスケッチの数々。銘板の文字や記号なども克明に記録されていた。

 また大塚氏はミリタリービークル(軍用車両)、特にジープやトラックのような乗用や輸送用車両研究の第一人者としての顔も持ち、それらメカニックの膨大な知識や所有する資料を生かした数々の著作や模型の造形に協力。

 1970年代初頭にはアニメーターの仕事を一時休業、これまたマニアの間では伝説となっている軍用車両専業の模型メーカー「マックス模型(MAX)」の立ち上げと商品企画に尽力されたり、アニメーターの仕事を再開後の1980年代にはタミヤの人気製品「コミカルミニ四駆」の誕生に貢献された。

 実に多才な大塚氏だが、今回の画集では「『ルパン三世』とメカニック」、「ミリタリービークル」、「モデラー 大塚康生」、「機関車少年 大塚康生」の章立てにより、大塚氏のメカニック世界を描く。

 また、アニメ、模型界から大塚氏を慕う著名人より寄稿の色紙や『テレビシリーズ ルパン三世 PART1』の誕生秘話など、大塚氏と親交のある著名人からの寄稿も掲載される。

 本書は写真とは一味違ったアプローチの様々なメカニックの資料としても価値ある1冊だと言える。

「『ルパン三世』とメカニック」の章より。実は右のイラストは恥ずかしながら筆者がウン十年前に他社で編集長を務めていた隔月刊マンガ誌への掲載が初出で、OVA『ルパン三世 シークレットファイル』の宣伝のために描かれたもの。上のモノクロの絵が当時の掲載ページ。個人的に感慨深い…。
「ミリタリービークル」の章より。大塚氏は日本でも有数の軍用車両研究家としても知られている。特にジープの研究や著作は有名。
「モデラー 大塚康生」の章より。大塚氏は今をときめくタミヤの「レーサーミニ四駆」の原点とも言える「コミカルミニ四駆」の企画の立ち上げにも携わられていた。
同じく「モデラー 大塚康生」の章より。実は大塚氏は一時、アニメーターを休業されて模型メーカーの立ち上げに協力されていたこともあり、その商品ラインの一つがディフォルメされた軍用車両だった(とは言え、1作しか商品化されなかったが…)。「コミカルミニ四駆」はその流れにある。

著者について

大塚康生(オオツカ ヤスオ)
1931年7月11日生まれ。島根県出身。

1957年から、東映動画で日本初の本格カラー長編アニメーション『白蛇伝』、1962年には『わんぱく王子の大蛇退治』などの原画を手掛ける。1968年公開『太陽の王子 ホルスの大冒険』で作画監督を担当した。その後、東京ムービー、日本アニメーションなどで、『ムーミン』、『ルパン三世』、『未来少年コナン』、『じゃりン子チエ』などの作品を手掛けた。
熱心なジープ・マニアであり、軍用自動車研究誌『MILITARY VEHICLE JOURNAL』を、1989年から2000年にかけて自費出版する。タミヤなど模型会社のデザイン監修に協力し、躍動感あふれる名車模型の誕生に貢献した。日本アニメーション協会名誉会員。

1998年、第3回アニメーション神戸特別賞受賞。
2002年、文化庁長官賞受賞。
2008年、東京国際アニメフェア2008 第4回功労賞受賞。
2019年、第42回日本アカデミー賞協会特別賞受賞。

関連イベント情報

 本画集の刊行記念として、東京・神保町の書店「書泉グランデ」にて7月19日(日)より『大塚康生フェア』を開催。本画集の特別先行販売が行なわれる予定です(諸般の事情により変更の可能性がありますので、書店公式webサイトをご確認ください)。

場所:書泉グランデ(〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3-2)

期間:7月19日(日)~8月下旬(予定)
*7月19日(日)より同店舗にて『大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と』先行販売開始の予定です。
webサイト:https://www.shosen.co.jp/

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