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MAZDA3の反転攻勢もままならずCX系もマイナス、……新型コロナウイルスの影響が新車販売を直撃。3月のマツダの北米販売は前年マイナス41.8%

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北米マツダの屋台骨となっているのがCX-5だ。

マツダの北米部門である北米マツダ(Mazda North America Operations)が2020年3月の販売台数データを発表した。新型コロナウイルスの感染者数が世界最多となってしまったアメリカでは、どの自動車メーカーも新車販売台数を大きく落としているが、マツダもその例外ではなかった。好調だったCX-5、CX-9も前年同月比で大きくマイナスとなった。希望の星はCX-30である。

 北米マツダが発表した2020年3月の販売データによると、販売台数は1万5664台。前年同月比では41.8%減となり、新型コロナウイルスの影響が大きく新車販売に影を落としていることがわかる。

北米マツダの2020年3月の販売データ

 とりわけ深刻なのが、乗用車系の不振である。マツダでは、MAZDA3、MAZDA6、そしてMX-5 Miata(ロードスター)が「CARS」としてカテゴライズされているのだが、前年同月と比べると66.6%減。なんと約3分の1しか売れていないのだ。

CARS
MAZDA3:1863台(マイナス69.0%)
MAZDA6:1021台(マイナス69.9%)
MX-5 Miata(ロードスター):459台(マイナス31.6%)

 深刻なのはMAZDA3だ。現行モデルが北米で発売されたのは2019年3月のことだが、その月でさえ販売台数は前年同月比で22.6%減の6009台をセールスしたにとどまり、それ以降、前年同月比がプラスになったことは一度もない。新型コロナウイルスの影響が出る前から、セールスは振るわなかったのである。ワールドカーオブザイヤーではトップ3ファイナリストに選ばれるなどクルマ自体の評価は決して悪くないのだが、それが販売台数に結びついていないのが悩ましいところだ。

2019年秋から2020年モデルの発売が始まったMAZDA3。i-ACTIVSENSEが全グレードで標準採用となった。

乗用車に比べるとSUVの落ち込みは少ない

 一方、「TRUCKS」に分類されるSUV系は、前年同月比で26.9%減と健闘している。もっとも、これは新規モデルであるCX-30の2242台がカウントされているのが大きな要因。CX-30を除外して計算し直すと、TRUCKSは前年同月比で約40%減となり、決して楽観視できる数字ではないことがわかる。

TRUCKS
CX-3:459台(マイナス61.8%)
CX-30:2242台
CX-5:7841台(マイナス41.8%)
CX-9:1741台(マイナス18.5%)

2019年秋の発売以来、着実に販売台数を伸ばしてきたCX-30も3月は大きく数字を落とすことに。

 マツダは2019年11月以来、北米での販売台数において前年同月比プラスを達成し続けていた。特に2020年になってからは、1月が前年同月比で17.8%増、2月が同19.0%増と好調だっただけに、新型コロナウイルスによる想定外の新車需要の落ち込みは、マツダの目論見を大きく狂わせることとなってしまった。

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