働くルノーはカングーだけじゃない! ルノーのピックアップ(小型トラック)「アラスカン」と「ダスター オロック」が欲しい〈RENAULT ALASKAN & DUSTER OROCH〉
- 2020/06/29
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ニューモデル速報 小泉 建治
なんとルノーにピックアップモデルが存在していた! その名もアラスカンとダスター オロックだ。異国情緒がハンパないこの2台、なんとか日本に導入してもらえないだろうか?(99.9%無理……)
Renault Alaskan(ルノー・アラスカン)
まずは兄貴分の「アラスカン」から。日産ナバラやメルセデス・ベンツXクラスと兄弟車だが、それぞれまったく異なるデザインを与えられているので、ちょっと遠くから全体のシルエットを見比べてみないと、コンポーネンツを共有していることに気づかないだろう。
主たるマーケットは中南米、ヨーロッパ、オセアニアとなる。メキシコ工場、アルゼンチン工場、スペイン工場で生産される立派なグローバルモデルなのだ。あ、でも工場はすべてスペイン語圏だな。
上記マーケットのほか、東南アジアはナバラが、南アフリカ(主に英語圏のアフリカ)はXクラスがカバーし、ほかの市場では併売される。
サイズは全長が5318mm、全幅が1850mm、全高が1818mmと堂々たる体躯を誇るが、それでも北米市場では販売されていないのが面白い。北米で売るピックアップとしてはちょっと小さいのか? それとも強敵が多すぎるということか? Xクラスであれば販売網もあるし、いけそうな気もするけれど、ブランド戦略に反するのかな?
荷台にキャノピーを載せたモデルもあるようだ。初代のトヨタ・ハイラックスサーフがこんな感じでカッコよかった。日本にもこういう選択肢があればいいのに……。
Renault Duster Oroch(ルノー・ダスター オロック)
続いて弟分の「ダスター オロック」である。ルノー・グループの一員であるルーマニアの「ダチア」の主力SUV「ダスター」をベースにピックアップ化させたモデルだ。ダスターは東欧、西欧、北アフリカ(主にフランス語圏のアフリカ)、旧ソ連諸国、中東、南米を主たるマーケットとするが、オロックは南米がメインのマーケットとなる。
基本的にはダチアブランドで販売されているが、市場によってはルノーのバッジをつけている。
本拠地ルーマニアをはじめとした東欧諸国はもちろん、最近はダチア車(およびダチア系のルノー車)は西欧諸国でも人気で、例えば2019年のイタリア市場では、ダスターはフィアット・パンダ、ランチア・イプシロンに次ぐ3位の販売台数を記録しているのだ。SUVでは堂々のトップである。
そんなダスターに荷台をくっつけたオロックだが、これがまたカッコいい!
気になるボディサイズは全長が4700mm、全幅が1821mm、全高が1695mmとほどよい大きさになっている。日本で新車で買える唯一の乗用ピックアップであるトヨタ・ハイラックス(5335×1855×1800mm)よりもかなり小さい。
ダチアブランドだと難しいけれど、日本にはルノーの販売網はしっかりとあるのだから、ルノーブランドならいけるんじゃない? ダメ?
そもそもピックアップというスタイルは、北米はもちろん、南米、東南アジア、アフリカ、オセアニア、中東、旧ソ連諸国で絶大な人気を誇っており、あまりイメージが涌かないかもしれないがヨーロッパや中国の農村部でも人気が高い。
……つまり、これって日本以外のほとんどの国じゃないか!
日本でも昔はハイラックスのほかにもいくつかのピックアップが正規販売されていたし、スズキ・マイティボーイなんていうクーペみたいな軽ピックアップも人気を博した。トヨタbBオープンデッキなんていう変わり種もあった。
そして商用車を出自とするモデルが持つ「タフなツール感」を好む層が日本にも少なからず存在することは、カングーの人気が証明している。
今後ますます多様化の時代を迎えていくにあたり、日本におけるピックアップ文化の再燃を願う担当記者でありました。
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