ランボルギーニが電動化へのロードマップ「ディレッツィオーネ・コル・タウリ」を発表! 2024年末までに全ラインナップを電動化
- 2021/05/19
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MotorFan編集部
5月18日、アウトモビリ・ランボルギー二は電動化に向けたロードマップ「ディレッツィオーネ・コル・タウリ(コル・タウリに向かって)」を発表した。
2020年代後半には同社初のピュアEVが登場
「ディレッツィオーネ・コル・タウリ」は、持続可能な開発のための総合的なアプローチに基づき、将来のランボルギーニ・モデルおよびサンタアガタ・ボロネーゼの拠点の脱炭素化を目指すロードマップ。プロダクトの電動化プロセス全体を通して、ランボルギーニはその伝統を守り、最高なパフォーマンスとドライビングダイナミクスを保証するテクノロジーとソリューションを変わらず重視していく。創業者フェルッチオ・ランボルギーニが1963年に選んだロゴであるコル・タウリは牡牛座でもっとも明るい恒星。電動化を進めても「雄牛」が象徴するブランドにふさわしい心と魂を裏切らないという、未来へ向けた姿勢を表している。
このたびの発表に際し、同社のステファン・ヴィンケルマンCEOは次のようにコメントしている。
「ランボルギーニの電動化計画はまったく新しい道ですが、急激に変化する世界では避けられません。具体的なプロジェクトを通して環境負荷を削減するために貢献したいと考えています。そのために、当社のプロダクトとサンタアガタ・ボロネーゼの拠点の両方に及ぶ全方位的なアプローチで、ランボルギーニのDNAに忠実に、持続可能な未来を目指します。ランボルギーニはこれまでずっと最高のテクノロジーでエンジンを製造し、卓越したパフォーマンスを誇ってきました。これからのイノベーションにおいても、これは変わらず最優先です。ランボルギーニ史上最大の投資に支えられたこの未来への約束は、当社のお客様だけでなく、ランボルギーニ・ファンや従業員とその家族、そしてランボルギーニ生誕の地、エミリアロマーニャ州とMade in Italy excellenceに敬意を表するものです」
ランボルギーニのロードマップ「ディレッツィオーネ・コル・タウリ」は、以下の3つのフェーズで構成されている。
1. 内燃機関の記念モデル(2021~2022年)
ランボルギーニの近年の成功を記念するモデルを発表する。この15年間で、売上げは7倍に増加しており、ランボルギーニは最先端技術と設備を誇る最高のスーパースポーツカー・メーカーとしての地位を確立した。ユニークなデザイン、研究開発への莫大な投資が生んだ最高レベルの革新技術、最高の品質とクラフツマンシップが、プロダクトというピラミッドの土台となっている。今日の成功の礎となったスーパーSUV「ウルス」から、リミテッド・シリーズの最高峰の技術と芸術作品のようなデザインへと昇華している。最近発表された「シアン」は電動化の旅の始まりであり、ランボルギーニ初のハイブリッドカー。このフェーズの特徴は、ランボルギーニ・ブランドの栄光の歴史と、現在と過去の象徴的なプロダクトに敬意を表する内燃機関の開発にある。ただし、ランボルギーニを特別なものにする先見性のある精神は忘れていない。V12モデルラインアップの新たな2台が2021年に発表される予定だ。
2. ハイブリッドへの移行(2024年末まで)
2023年には、ランボルギーニ初のハイブリッド市販車が発表され、2024年末には全ラインアップが電動化される予定だ。エンジニアと技術者は、パフォーマンスと本物のランボルギーニのドライビングエクスペリエンスを念頭に新しい技術を開発する。電動化による重量を軽減するためには、軽量カーボンファイバー素材の採用が必須となる。このフェーズの目標は、2025年初頭までにハイブリッドモデルの二酸化炭素排出量を50%削減すること。
ハイブリッドへの移行を先導するのは、4年間で15億ユーロ(約2000億円)を上回るランボルギーニ史上最大規模の投資だ。これは、自動車業界全体に影響する根本的な変革の時代に、大胆なイノベーションで具体的に応える当社の強い使命感を象徴している。
3. 初の完全電動化ランボルギーニ(2020年代後半)
2020年代後半に変革を加速し、将来の4番目のモデルを念頭に、同社は完全電動化に集中する。このフェーズでも技術革新の最優先事項は、最高なパフォーマンスを保証し、その分野で最高なプロダクトを創り出すこと。ランボルギーニのロードマップが目指すのは、牡牛座でもっとも明るい恒星、コル・タウリ。そして、これを象徴するのが4番目の完全電動化モデルだ。
2030年に向けたランボルギーニのプログラムは、持続可能な開発戦略の総合的なビジョンから始まる。これは、プロダクトだけでなく、生産ラインからオフィスまでを含むサンタアガタ・ボロネーゼの拠点にも及ぶ全方位的なアプローチだ。2015年には 16万平方メートルのエリアで、カーボンニュートラル認証を取得した。近年、生産現場は2倍に拡大したが、この認証基準は維持している。二酸化炭素排出量の削減だけでなく、環境保護、持続可能なサプライチェーン、従業員への気配り、企業の社会的責任もこの戦略には欠かせない。
「ディレッツィオーネ・コル・タウリ」の心臓部と羅針盤となるのはランボルギーニ・ブランドのDNA、そして、絶え間ない技術革新によって過酷なチャレンジをチャンスに変える生来の力だ。どれほど厳格な二酸化炭素排出規制が適用されようと、そこからより高いパフォーマンスとドライビング・エモーションを生み出してく。新たなランボルギーニを目指すロードマップは、ランボルギーニ・ブランドに忠実でそのルーツを忘れない旅となる。
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