トヨタ トヨタ ハイエースワゴン 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格
- 2025/08/25
トヨタ ハイエースワゴンの新型モデル情報を紹介します。トヨタ ハイエースワゴンの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ ハイエースワゴン新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。
トヨタ ハイエースワゴン新型モデルの概要
トヨタ ハイエースワゴンは、広大な空間を誇る大人気バン、ハイエースの乗用モデル。荷物より乗客を優先する仕様が施されている。
そもそもハイエースは、初代が1967年に登場したが、ここに紹介するのは初代から数えて5代目で、2004年8月に発売された。
5代目は、デビューから20年以上が経過するが、その間、マイチェンや一部改良などを重ね、進化を遂げてきた。このページでは、2022年4月にパーキングサポートブレーキを標準装備する一部改良を受けた仕様を中心に、ハイエースワゴンの特徴を見ていこう。
搭載エンジンは、ガソリンのみ。それまでの標準、ロング、スーパーロングといったボディ丈は、この5代目からロング、スーパーロングの2タイプに。グレードは、ロングが「DX」と「GL」の2機種で、スーパーロングは「グランドキャビン」の1機種のみとなる。
室内レイアウトは異なるが、全グレードで、乗車定員は10名。駆動方式はそれぞれに2WD(FR)と4WDをラインアップし、トランスミッションは6速ATとなっている。
では、さっそく、ハイエースワゴンの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、見ていこう。
トヨタ ハイエースワゴンの外観・内装デザイン
室内の空間キャパシティを最大限に引き出すスクエアなフォルムに、機能と美しさの融合を追求したデザインを施したトヨタ ハイエースワゴン。まずは、その外観と、内装デザインの注目ポイントにスポットを当てて個性を見ていこう。
塊感のあるフロントマスク
ワンボックスモデルだからこその箱型フォルムをまとい登場した5代目。フロントマスクを垂直に近い造形として、スクエアスタイルを徹底追求しているのがポイントだ。
室内空間の広さを表現したおおらかなサイドウィンドウや、フロンドドアからリアへと貫く切れのよいサイドキャラクターラインにも注目。
フロントグリルのディテールは、改良でリファインを重ね、個性と洗練を極めたデザイン。GLグレードとグランドキャビンはメッキグリルで、DXはシルバー塗装の仕上げ。バンパーは、GLグレードとグランドキャビンがカラードとなる。
メーターは見やすさと機能性を確立
インパネも機能を優先したデザイン。シンプルでワイド感のある水平基調の設えで、使いやすいスイッチ類を配置した。
メーターは、オプティトロンメーターを全車に装備。見やすさを実現するために、昼3段、夜4段の昼夜別調光も採用する。また、スピードメーターには、メッキ加飾を施して上質感の向上を目指している。瞬間燃費や平均燃費、レーンデパーチャーアラートなどの安全装備の作動状況などを、カラーで見やすく表示する4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイも採用した。
GLとグランドキャビンでは、インパネアッパー部分にシルバーメタリック加飾が備わるのも見逃せないポイントだ。
トヨタ ハイエースワゴンのサイズ・室内スペース
ロングと、スーパーロングの2タイプのボディ丈になった5代目のトヨタ ハイエースワゴン。ボディのサイズは、取り回しに大いに関係するのだから、丹念にチェックしたい部分だ。また、快適性や使い勝手を左右する室内スペースや、収納についてもここで確認していこう。
ボディ幅は全車がワイド仕様
DXとGLはロングボディで、スリーサイズは全長4840㎜×全幅1880㎜×全高2105㎜。グランドキャビンは、スーパーロングであるうえにハイルーフ仕様になっているので、全長5380㎜×全幅1880㎜×全高2285㎜となる。比較すると、グランドキャビンは、DXやGLより、540mmも長く、180mm背が高いのだ。なお、ホイールベースも540mm長く3110mmとなっている。そのため、最小回転半径も、DXとGLの5.4mに対して、6.3mまで拡大してしまう。
DXとGLはアルファードと比べて幅は30mmワイドだが、長さは105mm短いので、それらのサイズからくる取り回しとしては、アルファードとさほど変わらないだろう。最小回転半径は0.5m小さいので、かえって小回りがきくという特性を持っている。
しかし、スーパーロングのグランドキャビンとなると話は変わり、長さがあり回転半径も大きいから、取り回しに気を使うシーンは少なくないだろう。
全車10名乗りだがグレードで異なる室内配置
全グレードが10名乗りの4列シートとなるが、レイアウトは異なる。
いずれも1列目はコンソールを挟んだセパレートシート(2名分)。2列目は2名掛けで室内の右側に配置され、背もたれは独立タイプとなる。
DXとグランドキャビンの3列目と4列目は、室内の右側に2名掛けシートを、左側に1名掛けシートをレイアウト。左右の席が離されていて、間が通路になるかたちだ。なお、グランドキャビンは長いボディを活かしたたっぷりの荷物スペースが、4列目席の後ろに広がる。
いっぽう、GLは異なっていて、3列目が2名掛けシートを右側に設置し(左側に席はなく)、4列目が背もたれ一体式の2名掛けシートを2つ連続させた4名掛けだ。
室内高はたっぷりあって圧迫感はまったくなく、ハイルーフタイプのグランドキャビンはとくに室内高が1565mmと高く、頭上空間はたっぷりだ。
また、スライドドア開口幅を、先代(4代目)に比べて120mm広げ、乗り降りのしやすさにも配慮している。
使い勝手あふれるコンソール
多彩な小物収納を備えるのがポイント。運転席と助手席の間のコンソールは、まず、フタ付きのボックスが大容量。その左側にA4サイズの冊子類などを収納でき、さらにその横にたっぷりサイズのトレイを用意した。また、コンソールの後方部分にリア席用のカップホルダーがある。
インパネは、助手席側に大型センターポケットを設置し、グローブボックスの下にアンダートレイも採用。運転席と助手席のためのカップホルダーもインパネに組み込まれ、フロントドアのポケットにもボトルホルダーが備わる。
ラゲッジスペースについては、グレードによってそれぞれだ。4列目がリアゲートに近くにあるDXは、小さなボックスを積み込める程度の奥行き。
GLも4列目がリアゲートに近くに配置されているが、左右に跳ね上げが可能な最後列スペースアップシートとなる。片側だけ跳ね上げれば、2名+荷物のスペースに。両側を跳ね上げたら広大なスペースが現れ、その場合でも1〜3列目で6名が乗り込める。
グランドキャビンは、長いボディが物を言い、4列目の後方に荷物積載用のスペースがたっぷりと用意される。つまり、10名+広い荷物スペースが実現されているのだ。
リアゲートのイージークローザーは、DXには非採用であるものの、GLとグランドキャビンには標準で装備した。
トヨタ ハイエースワゴンの性能・燃費・装備
2.7Lガソリンエンジンを搭載するトヨタ ハイエースワゴン。2004年のフルチェンジ後も、マイチェンなどで走りの質感アップも重ねてきた。性能や魅力を高めるために投入されたメカニズムや仕様、ランニングコストに関連する燃費など、気になるポイントをチェックしていこう。合わせて、安全性能や、装備・機能についても見ていこう。
改良時にATが6速に格上げ
バンと異なり、ワゴンでは、ガソリンエンジンのみとなった5代目。搭載したエンジンは、2693cc直列4気筒DOHCエンジンの2TR-FE型で、最高出力は111kW(151ps)/4800rpm、最大トルクは241Nm/3800rpmを発揮した。それまでの2.4Lユニットに比較して、31psパワフルなエンジンを搭載してのデビューだった。
2013年11月のマイナーチェンジで、ドアミラーやリアランプなどにエアロスタビライジングフィンを採用。車体側面を流れる気流に小さな渦を発生させて、車体を左右から押さえつけることで、優れた走行安定性をもたらした。
2014年12月の一部改良で、Dual VVT-iを採用。最高出力は118kW(160ps)/5200rpmに、最大トルクは243Nm/4000rpmに、わずかながら高まった。また、このとき、トランスミッションは6速ATに。スムーズな走行を実現するとともに、シーケンシャルシフトマチック付きで、マニュアル感覚のシフトチェンジが可能となった。
改良でトヨタセーフティセンスを採用
安全装備も改良時に機能アップを果たしてきた。2017年11月の一部改良で、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備している。ミリ波レーダーと単眼カメラの異なる2つのセンサーにより、高い認識性能と信頼性を両立。歩行者検知機能付き衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームの3つの先進安全機能を組み合わせ、衝突回避や衝突時の被害軽減をサポートする。
2020年4月の一部改良では、デジタルインナーミラーやパノラミックビューモニターを採用(いずれもオプション設定)して、後方視界や目視しにくい周囲の安全確認をサポート。また、アクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]もオプション採用しているが、こちらは2022年4月の改良で標準装備となっている。
WLTCモード燃費8.8km/L
2014年12月の一部改良で、Dual VVT-iが投入され、ATが6速へと多段化されたハイエースワゴンのパワートレイン。WLTCモード燃費は、2WDで8.8km/L、4WDで8.1km/Lとなっている。非ハイブリッドのガソリンエンジンだから、ハイブリッドを搭載のミニバン各モデルと比べると、燃費データがかなり低いのは致し方ない部分だろう。
瞬間燃費や平均燃費を表示するマルチインフォメーションディスプレイを標準装備。燃費を気にしながら運転する習慣は必要になってきそうだ。
なお、燃料タンク容量は70Lとたっぷりなので、満タンなら単純計算で600km以上の距離を走れる(2WDの数値)。
上級タイプはインテリアも上質
安全面に加えて、装備類の充実化も実施。ロングのDXとGL、スーパーロングのグランドキャビンといった各グレードで異なる装備なども含めて最新仕様の内容を紹介していこう。
ヘッドライトは全車、マルチリフレクターのハロゲンタイプ。オプションで、LEDにグレードアップ可能だ。足元はフルキャップ(GLとグランドキャビンはハイグレードタイプ)だが、オプションでアルミホイールが用意される。
GLとグランドキャビンが上級仕様、DXがベーシック仕様といった位置付けで、シート地は、GLとグランドキャビンがトリコット、DXがジャージタイプ。1列目シートのヘッドレストはGLとグランドキャビンで分離タイプとなる。また、上級2グレードのフロントドアトリムは表皮巻きも施された仕様で、フロアカーペットも質感が高くなる。
リアクーラーとリアヒーターは全車で標準装備。フロントエアコンも全車標準だが、GLとグランドキャビンがオートタイプで操作系もスイッチ式だ(シルバーメタリック加飾)。
上級2グレードには、後席まわりのプライバシーガラスや、ガラスアンテナ、スマートキー、イージークローザー(スライドドア、リアゲート)なども標準で装備される。
なお、パワースライドドアは、全車でオプション設定となっている。
トヨタ ハイエースワゴンおすすめポイント要約
ミニバンを凌ぐ乗車定員(10名乗り)というのが、まずハイエースワゴンで注目したいポイントだ。ただ、9名や10名が乗車するというケースにこだわらないのなら、一般的な使い方を考えれば、やはりミニバンも検討したい。ハイエースワゴンは、取り回し面で気を使うシーンがありそうだ。
では、なぜハイエースワゴンを選びたくなるのか? そのストイックなまでのボクシーなボディデザインで唯一無二の存在感を誇るのも魅力だろう。もちろん、ビジネスシーンで、最後列スペースアップシートのあるGLを選んで「6名+荷物スペース」という使い方や、圧倒的なスペースを誇るグランドキャビンならではの「10名+広い荷物スペース」という大空間は、欠かせないポイントとなる。
中古車では、2014年12月(発売は翌1月)以降の6速ATモデルや、トヨタセーフティセンス採用の2017年11月(発売は12月)以降のものをまず検討したいところだが、新しい年式のものは高プライスの傾向にあるので、ドレスアップモデルを含め、納得のいくものを丹念に探していきたい。
トヨタハイエースワゴン 2025年2月発売モデル
グランドキャビン
| 価格 | 375万円 |
|---|---|
| 排気量 | 2700cc |
| 駆動方式 | FR |
| 最高出力 | 160 ps(118 kW)/5200rpm |
|---|---|
| 最大トルク | kg・m(24.8 Nm)/4000rpm |
| 乗員 | 10名 |
| 燃費 | - |
GL
| 価格 | 321万円 |
|---|---|
| 排気量 | 2700cc |
| 駆動方式 | FR |
| 最高出力 | 160 ps(118 kW)/5200rpm |
|---|---|
| 最大トルク | kg・m(24.8 Nm)/4000rpm |
| 乗員 | 10名 |
| 燃費 | - |
DX
| 価格 | 296万円 |
|---|---|
| 排気量 | 2700cc |
| 駆動方式 | FR |
| 最高出力 | 160 ps(118 kW)/5200rpm |
|---|---|
| 最大トルク | kg・m(24.8 Nm)/4000rpm |
| 乗員 | 10名 |
| 燃費 | - |
グランドキャビン
| 価格 | 406万円 |
|---|---|
| 排気量 | 2700cc |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| 最高出力 | 160 ps(118 kW)/5200rpm |
|---|---|
| 最大トルク | kg・m(24.8 Nm)/4000rpm |
| 乗員 | 10名 |
| 燃費 | - |
GL
| 価格 | 352万円 |
|---|---|
| 排気量 | 2700cc |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| 最高出力 | 160 ps(118 kW)/5200rpm |
|---|---|
| 最大トルク | kg・m(24.8 Nm)/4000rpm |
| 乗員 | 10名 |
| 燃費 | - |
DX
| 価格 | 327万円 |
|---|---|
| 排気量 | 2700cc |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| 最高出力 | 160 ps(118 kW)/5200rpm |
|---|---|
| 最大トルク | kg・m(24.8 Nm)/4000rpm |
| 乗員 | 10名 |
| 燃費 | - |
トヨタハイエースワゴンの歴代モデル
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