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V型8気筒5.2ℓ (シェルビー、GT350、GT500) BMEP:20.6bar Shelby GT500 シングルプレーンクランク仕様も用意するハイレブV8エンジン[High Performance V8]

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■5.2 Predator
気筒配列:V型8気筒
排気量:5163cc
内径×行程:94.0mm×93.0mm
圧縮比:9.5
最高出力:557kW/7300rpm
最大トルク:847Nm/5000rpm
給気方式:スーパーチャージャー
カム配置:DOHC
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:PFI
VVT/VVL:In-Ex/×
(Shelby GT500)

ツインカムヘッドによってGMのV8と差別化を図り、先進性をアピールするフォードの戦略はさらにエスカレートし、世界的に見ても異例なフラットプレーンクランクシャフトをCoyoteに与えるに至った。12.0の高圧縮比はCoyoteの新世代版で達成した技術を転用。高回転での燃焼特性を重視したのだろう、燃料供給はポート噴射のみとなる。2020年からはGMのスーパーチャージドV8に対抗して5.2 Voodooのシリンダーブロックをベースにしたスーパーチャージャー過給仕様のPredatorが投入された。高回転出力に狙いを絞ったVoodooと異なるのは、過給にともなう燃焼圧力増加に対応するために、クランクシャフトをコンベンショナルなクロスプレーンへと変更したこと。軽量のフラットプレーンクランクでは二次振動がカムスプロケットに及ぼす耐久性の懸念もあったと言われ、クランク形式の変更に加えてアルミ製のクランクマスダンパーを実装し、徹底的に圧力変動と振動への対処を施した結果、フォード市販車史上最高の557kWを発揮するに至った。