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V型8気筒7.3ℓ(Fシリーズ スーパーデュティ) BMEP:11.1bar F-series Super Duty 特筆すべき新技術がないことが示す特殊用途[7.3 Godzilla]

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■7.3 Godzilla
気筒配列:V型8気筒
排気量:7292cc
内径×行程:107.2mm×95.0mm
圧縮比:10.5
最高出力:321kW/2800rpm
最大トルク:644Nm/4000rpm
給気方式:自然吸気
カム配置:OHV
吸気弁/排気弁数:1/1
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:PFI
VVT/VVL:―
(F-Series Super Duty)

すべてのV8ガソリンエンジンをオーバーヘッドバルブ配置にしていたフォードが、突如投入したプッシュロッドV8。Godzillaと名づけられた鋳鉄ブロックエンジンに特筆すべき新技術は皆無。牽引用途のトラック用のエンジンでは低回転で大トルクを発生する必要性があり、そのためにはDOHCは必須ではなく、ましてやターボ過給は不要だとフォードは説明する。こうした車種では軽負荷での燃費は重要な意味を持たず、またEPAが総重量8500ポンド以上のクルマに燃費報告義務を免除していることから、実用燃費に優れ、シンプルで耐久性の高いエンジンを模索した結果がOHV2バルブだったのだという。北米の特殊事情が生んだ「最新のローテクエンジン」といえるだろう。