東芝:車載向け定電流2相ステッピングモータードライバーICを発売
- 2020/07/17
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MotorFan編集部
東芝デバイス&ストレージは、高機能MCU・ソフトウェア不要で、シンプルなクロック入力方式のみで正弦波電流を出力できる、車載用途の定電流2相ステッピングモータードライバーIC 「TB9120AFTG」を発売した。
東芝は初の車載ステッピングモータードライバーとして「TB9120FTG」の量産を2019年から開始している。今回、ノイズ耐性を強化した後継品TB9120AFTGを開発した。
新製品は、最大電流定格1.5Aを実現する、オン抵抗(上下和)0.8Ω(typ.)のDMOS FETと、マイクロステップ(1/1~1/32ステップまで対応可能)による擬似正弦波を生成する制御回路を、小型QFNパッケージ(6.0mmx6.0mm)に封入した。動作温度-40~125℃を確保し、さらに車載用電子部品認定規格であるAEC-Q100に適合している。
車載ヘッドアップディスプレーの投影位置調整、冷媒回路の膨張弁など、ステッピングモーター用途全般の幅広いアプリケーションに適している。
新製品の特長
車載用途を意識した、汎用性の高い仕様
・最大電流定格1.5Aを実現する、低オン抵抗0.8Ω(室温、上下和、typ)のDMOS FETを搭載
・各種異常検出機能、フラグ出力機能付き 過熱検出、過電流検出、負荷オープン検出
・はんだ濡れ性に優れるウェッタブルフランク構造VQFNパッケージ6mm×6mm
・動作温度-40℃~125℃
・AEC-Q100適合
マイクロステップ
・フルステップから、静音化、低振動化に有効な1/32ステップまで対応可能
・高機能マイコンもソフトウェアも不要で、クロック入力信号で制御可能
・ミックスディケイモードにより電流波形が安定するPWM定電流制御
ストール検出機能
・回転異常時にストールと判断し、フラグ信号を出力するSD端子からストール検出信号を出力
・ストール検出信号をマイコンで受信し、システム制御にフィードバック可能
主なアプリケーション
・ヘッドアップディスプレーの投影位置調整
・カーエアコン、またはバッテリーマネジメントシステムの冷媒回路の膨張弁
製品の主な仕様
品番:TB9120AFTG
駆動方式:PWM定電流制御
励磁モード:マイクロステップ駆動、1/1~1/32ステップまで対応可能
駆動モーター数:2相ステッピングモーター1個を駆動
オン抵抗:上下和=0.8Ω(typ.)@25℃
出力電流:1.5A(絶対最大定格)
異常検出機能:ストール検出、過熱検出、過電流検出、負荷オープン検出
動作電圧範囲:7V~18V(絶対最大定格:40V)
外部電源:単一電源
動作温度:-40~125℃
パッケージ:P-VQFN28-0606-0.65、6.0mmx6.0mm、はんだ濡れ性に優れるウェッタブル端子
信頼性試験:AEC-Q100に適合
量産開始:2020年4月
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