ヒュンダイとNVIDIA、今後発売するヒュンダイ、起亜、ジェネシスの各モデルに NVIDIA DRIVE のインフォテインメントおよびAI プラットフォームを採用
- 2020/11/10
- Motor Fan illustrated編集部
NVIDIA と現代自動車グループは、2022 年から同社のヒュンダイ(HYUNDAI)、起亜(KIA)、ジェネシス(GENESIS)の各モデル全ラインアップに、 NVIDIA DRIVE が車載インフォテインメント (IVI) システムに標準装備することと発表した。生産は2022年に始まる。エントリーレベルからプレミアム車両までの全車両に、永続的に更新可能な、ソフトウェア定義の豊富な AI ユーザー エクスペリエンスが備わることになる。
PHOTO◎現代自動車グループ/NVIDIA
ヒュンダイ自動車グループは、2015年からNVIDIAと連携して最先端の車載インフォテインメントシステムをNVIDIA DRIVE上で開発しており、2019年にジェネシスGV80とG80に採用した。この取り組みがヒュンダイ、キア、ジェネシスの全ラインアップに拡大するわけだ。
近年の AI やアクセラレーテッド コンピューティングの進歩により、次世代の自動車やトラックでは購入後に、新しい機能や能力、強化された安全機能を追加できるようになる。将来の車両は、一元化されたソフトウェア定義のコンピューティング アーキテクチャーにより、常に最新の AI コックピット機能を搭載することができるようになる。
現代自動車グループは、今後のモデルに高性能でエネルギー効率の高い NVIDIA DRIVE プラットフォームを標準装備することで、シームレスで継続的に強化される車載 AI ユーザー エクスペリエンスを実現できます。NVIDIA DRIVE には、ヒュンダイ、起亜、ジェネシスの IVI システムで、オーディオ、ビデオ、ナビゲーション、接続性や、AI で強化されたコネクテッド カー サービスを実現するハードウェアとソフトウェア スタックが含まれる。
現代自動車グループのエレクトロニクス技術部門のシニア バイス プレジデントであるポール チュー (Paul Choo) 氏は、次のように述べている。
「現代自動車グループでは、車両のライフタイム全体を通じて、価値、安全性、機能性、楽しさの向上を目指しています。NVIDIA DRIVE プラットフォームは、スケーラブルでエネルギー効率が高く、次世代のソフトウェア定義による車両をサポートする性能が備わっていることが、すでに実証されています」
現代自動車グループと NVIDIA との協業は 2015 年に始まり、ジェネシス GV80、G80 には NVIDIA DRIVE による最先端の IVI システムが搭載されている。また、両社は共同で、2021 年後半にリリース予定の高度なデジタル コックピットの開発にも取り組んでいる。今回の発表では、現代自動車グループとNVIDIAの関係がさらに強化され、同社の全車両に NVIDIA DRIVE を標準搭載することで、将来のアプリや機能をサポートするための能力を統合するという取り組みが示されたことになる。
NVIDIA の自動運転車担当バイス プレジデントであるアリ カニ (Ali Kani) 氏は次のように述べた。
「NVIDIA は 10年以上前に、インフォテインメント システムにコンシューマ エレクトロニクスで培った機能やグラフィックスを豊富に使ったユーザー インターフェイスをもたらしました。そして今、NVIDIAは AI の力によるインフォテインメント システムの変革に再び乗り出しています。NVIDIAは、車両のライフタイム全体にわたって顧客満足度を向上し、安全性と価値を高めようとする現代自動車グループの取り組みを支援しています」
コネクテッド カー オペレーティング システムの実現
NVIDIA は、現代自動車グループが今後発売するモデル全体に新しいコネクテッド カー オペレーティング システム (ccOS) を投入できるよう取り組んでいる。現代自動車グループが社内で開発した新しい ccOS は、車両とそのセンサー ネットワーク、および車両外部のコネクテッド カー データ センターによって生成された大量のデータを統合し、より楽しく便利なエクスペリエンスをドライバーや同乗者に提供する。
ccOS には、新たにコネクテッド カー サービス プラットフォーム (ccSP) の統合アーキテクチャも組み込まれている。ccSP は、さまざまなパートナーが車両所有者向けの関連サービスを提供できるようにするオープン プラットフォームである。
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