MHIET:パッケージ型で国内最大出力の2,000kVA級ディーゼル発電装置を開発
- 2021/03/25
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MotorFan編集部

三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)はパッケージ型で国内最大となる出力2000kVA級ディーゼル発電装置を開発した。工場や病院、ビル、データセンター向けに4月から本格販売を開始する。
パッケージとは、発電用エンジン、発電機、冷却装置といった発電装置一体を覆うカバーのことで、屋外設置時の防水対策に加え、ディーゼルエンジンの機械原音を減衰する低騒音化の機能も備えている。同装置は、168時間(1週間)を超える長時間の継続運転、停電後10秒の急速始動などを実現しているほか、パッケージ設計をより細部まで見直して品質改良を行ったことで従来比20%減の軽量化を実現、輸送性やメンテナンス性も向上している。
また、消防法対応のキュービクル認定品(注1)として設計されているため、発電装置を設置する際の届出などを簡略化することができるメリットがある。MHIETは、今回開発した発電装置に採用した特殊構造に関連する5件の技術に関して特許を出願している。
MHIETでは、今後も見込まれる分散型電源(注2)の需要増大に加え、災害や有事に備えるBCP(注3)とレジリエンス(注4)強化の一環として、幅広い業界に向けた500kVA級から2,750kVA級にわたる豊富なラインアップの発電装置を取り揃えている。今後、さらなる高出力機のパッケージ化にも積極的に取り組んでいくとともに、発電装置の省スペース化や軽量化を通じて資源使用量の削減にも貢献していく。
(注1)総務省消防庁の代理認証機関である一般社団法人 日本内燃力発電設備協会の技術基準
を満たす認定製品を指す。
(注2)電力供給の一形態であり、比較的小規模な発電装置を消費地近くに分散配置して電力
の供給を行う機械を指す。
(注3)BCP=Business Continuity Plan(事業継続計画)
(注4)強靭性、回復力、弾力性などを意味し、具体的には災害に強いインフラの整備、早期
復旧のための事業者との連携強化、情報発信の強化などといった取り組みを指す。
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