三菱重工業:商船三井から国内初のLNG燃料フェリー受注
- 2019/12/27
- Motor Fan illustrated編集部
三菱重工グループの三菱造船は、国内初のLNG燃料フェリー2隻の建造で、商船三井と契約を締結した。
本船は、長さ約199.9m、幅28.0m、総トン数約1万7,300トン、最大旅客定員数763人で、13mトラック約136台および乗用車約100台の積載能力がある。主機関は、国内フェリー初となるLNG(液化天然ガス)とA重油それぞれを燃料として使用できる高性能デュアルフューエルエンジンを搭載し、CO2の排出量が従来比20%削減、SOx(硫黄酸化物)の排出量がほぼゼロという優れた環境性能を達成して環境負荷の低減をはかる。
また、既存船に比べて車両区画はトラックの積載台数を大幅に増やし、客室区画はドライバーズルームの拡充や定員一人あたりの面積を大幅に拡大するとともに、大浴場とレストランの拡大や3層吹き抜けのアトリウムをはじめとしたゆとりある開放的なパブリックスペースを設置するなど、モーダルシフトへの対応やカジュアルクルーズ進化の提供に貢献する。
本船は下関造船所で建造、2022年末から2023年前半にかけて順次完成・引き渡される予定。その後は、フェリーさんふらわあが運航する大阪~別府航路に就航する。
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