自動車アフターマーケット関連事業者・メカニックを対象とした技術講習会を無償で開催 ヘンケルジャパンが「自動車補修トレーニング&アプリケーションセンター」を新設。構造用接着剤や高減衰マスチックシーラー、高剛性・低電気伝導性ガラス用接着剤を用いた修理技術トレーニングを展開
- 2021/04/07
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遠藤正賢
接着剤・美容品・洗剤のグローバル大手であるドイツ・ヘンケル社の日本法人、ヘンケルジャパンは4月5日、接着技術事業部門アジアパシフィック技術センター(神奈川県横浜市)内に、全世界で13ヵ所目となる「自動車補修トレーニング&アプリケーションセンター」を新設オープン。同日に開所式を行い、その内部を報道陣に公開した。
TEXT:遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
PHOTO:遠藤正賢
FIGUAR:ヘンケルジャパン
「何より我々はメーカーであり、ものを作ってナンボの所がある。我々もDXに注目し取り組んでいるが、最後は触ってもらい見てもらい、人と人が話をして触れ合うのが大事。このセンターを、人と人がつながる場所として最大限活用し、日本でのさらなる発展を目指していきたい」と、その意義を強調した。
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この中には、近年採用車種が急増している構造用接着剤や、現行スズキ・ハスラーに採用され大きな話題となった高減衰マスチックシーラー「テロソンHDF」なども含まれており、自動車車体修理(鈑金塗装)工場にとって正しい補修技術の習得は不可避と言っても過言ではないだろう。
公開された同センター内には同社自動車補修用製品とそれらの使用サンプルのほか、前後ガラス交換やボンネット磨き作業のほか接着剤・シーラーの使用部位・テクスチャー確認のための現行トヨタ・ヤリスのカットモデルを用意。
切削・切断作業用のグラインダールーム、ウェルドボンディングのためのスポット溶接機、メタル・プラスチックリペア後の補修部位を塗装するための塗装ブース、塗料の乾燥や接着剤の加熱に用いるヒーターなども設置されており、同社製品を用いた多種多様な車体修理を実演・体験できる体制が整えられていた。
同社では今後、自動車メーカーおよび補修製品メーカーの技術部門、ディーラー・整備工場・車体修理工場・ガラス交換業者とその関連代理店・販売店などを対象とした技術講習会を無償で、コロナ禍にある当面は月2回程度開催。YouTubeでの作業実演動画配信や、将来的にはライブストリーミングでのオンライン講習会開催も計画している。
【自動車補修トレーニング&アプリケーションセンターで展開予定の主なトレーニング内容と対応製品】
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