総計60台限定「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+(クーペ)エディション1」も同時発表 GLC/GLCクーペの超高性能モデル「メルセデスAMG GLC 63(S)4MATIC+(クーペ)」日本上陸!
- 2018/01/16
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遠藤正賢
メルセデス・ベンツ日本は1月10日、CクラスをベースにしたFRミドルサイズSUV「GLC」とそのクロスオーバーモデル「GLCクーペ」に、超高性能モデル「メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+ クーペ」「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ」を追加。同日より受注を開始した。納車は6月頃より開始予定。
GLC 63各車のの心臓部には、メルセデスAMG GTと基本設計を同じくする4.0ℓ V8直噴ガソリンツインターボ「M177」型を搭載。クローズドデッキの砂型鋳造アルミクランクケースに鍛造アルミピストンを組み合わせ、充分な強度を確保しながら軽量化した。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングし、フリクションロスを低減している。
また、2基のターボチャージャーをVバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトを採用。エンジン容積を小型化しつつターボチャージャーへの吸排気経路をスムーズにし、さらにツインスクロール化することで、主に低回転域のレスポンスを改善した。
その結果、「メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+ クーペ」は最高出力476ps、最大トルク650Nmを発揮し、0-100km/h加速4.0秒をマーク。「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ」はさらに34ps・50Nmアップの510ps・700Nmを叩き出し、0-100km/h加速は3.8秒とセグメントトップの動力性能を実現している。
トランスミッションは、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、伝達効率を高めシフトチェンジスピードを速めた電子制御式9速AT「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」を搭載。一般的なトルコンATに見られる損失を低減しつつ軽量化することで、燃費とレスポンスの向上を図っている。
そして、従来の50:50固定式「4MATIC」に対し、前後トルク配分を50:50から0:100の範囲で電子制御できるよう進化した新しい四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載。標準モデルには「機械式AMGリミテッド・スリップ・デフ」、「S」モデルには走行状況に応じてロッキング機構を自動的に制御する「電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフ」を組み合わせ、限界領域におけるコーナリング時のトラクションを高めている。
「S」モデルにはさらに、各種センサーからの情報によりドライビングの状況を検知して、硬さを自動で調整する磁性流体エンジンマウント「AMGダイナミックエンジンマウント」と、排気管内に3つの連続可変エグゾーストフラップを備える「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」を標準装備。環境性能や快適性も向上させた。
フロントが4リンク式、リヤがAMG専用リヤアクスルキャリアを採用しトレッドを拡大、剛性も向上させた専用のマルチリンク式とされたサスペンションには、「エアボディコントロールサスペンション」をベースにメルセデスAMGが開発した「AMGスポーツサスペンション」を装着。コーナリング時やブレーキング時には瞬時にスプリングレートを硬くすることで、操縦安定性をより一層高めている。
また、走行状況に合わせて各輪を電子制御する連続可変ダンピングシステムを採用。「Comfort」「Sport」「Sport+」の3モードから、好みに合わせてセンターコンソールのスイッチで選ぶことが可能となっている。なお、高速走行時は、安定性を向上させるため車高が自動的に下がるよう制御される。
さらに、センターコンソールのスイッチを操作するだけで、エグゾーストシステムを含むエンジン特性、トランスミッションのシフトプログラム、サスペンション・ステアリング特性、3ステージESP、ECOスタートストップ機能が連動して変化する「AMGダイナミックセレクト」を実装。「C(Comfort)」、「S(Sport)」、「S+(Sort Plus)」、「I(Indivisual」の4モードと、「S」モデルはこれにサーキット走行を主眼とした「RACE」モードを加えた計5モードから選択可能とした。
ブレーキはフロントが390×36mm、リヤが360×24mmの、軽量コンポジットを採用したドリルドベンチレーテッドディスク。絶対的な制動力と体フェード性を確保するだけではなく、ばね下重量軽減にも配慮している。
エクステリアは、メルセデスAMG GT以外で初めて採用された、15本の垂直フィンを持つ「AMGパナメリカーナグリル」が最大のポイント。「S」モデルにはさらに21インチAMGクロススポークアルミホイール(鍛造)とレッドブレーキキャリパー、カーボン製リヤスポイラーをプラスして、AMGならではのレーシーなスタイルを構築した。
室内では、フロントシートのラテラルサポートを強化。「GLC 63 S 4MATIC+」にはナッパレザーを張ったスポーツシートを、「GLC 63 4MATIC+」には「レザーARTICO/DAINAMICA」(合成皮革/スエード調ファブリック)スポーツシートを標準装備している。
ステアリング位置は全車右のみで、価格は下記の通り。
・メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+…12,470,000円
・メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+…14,550,000円
・メルセデスAMG GLC 63 4MATIC+ クーペ…12,840,000円
・メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ…14,850,000円
また、限定モデルの「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ エディション1」および「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ エディション1」も同時発表した。
フロントスポイラーリップ、ウィンドウトリムライン、ルーフレール、リアディフューザーをハイグロスブラックとする「AMGナイトパッケージ」を採用し、さらにエグゾーストエンドをブラックに変更。
ボディサイドには「マットグラファイトグレーAMGスポーツストライプ」を貼付し、マットブラックペイント21インチAMGクロススポークアルミホイール(鍛造)を装着することで、精悍さをアップさせた。
ブラックのナッパレザーが前後シートやセンターアームレスト、ドアアームレスト、ドアセンターパネルに採用されたインテリアは、これらレザー部に加えメーターやフロアマットにもイエローのアクセントを加えることで華やかさをプラス。また、マットカーボンファイバー/ライトブラッシュドアルミニウムトリムを採用し、スポーツティな雰囲気を高めている。
ボディカラーはダイヤモンドホワイトまたはオブシディアンブラックの2種類で、販売台数は各色15台の計60台。ステアリング位置は全車右のみで、価格は「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ エディション1」が15,120,000円、「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC+ クーペ エディション1」が15,420,000円。
オープン1周年を迎えたAMG東京世田谷(東京都世田谷区)で同日に行われた発表会で、メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は、AMG創立50周年を迎えた昨年、1月に同店をオープンさせて以来4500人超が来店したうえ、日本でのAMG販売台数が過去最高、対前年比+21%の約6,800台に達し、グローバルでも同+33%の131,970台となったことを公表。
その要因として、43シリーズおよびSUVモデル、メルセデスAMG GTラインアップの拡充に加え、AMG販売ネットワークの全国展開、AMG東京世田谷でしか購入できない特別オーダープログラムや特別限定車の販売を挙げた。
AMG東京世田谷を運営するシュテルン世田谷の板東徹行社長は、「AMG東京世田谷は世界初のAMG販売店ということで、全く手探りの状態からスタートしたが、昨年は非常に満足いく1年だった。また、親和性がないと思っていたSNSでの情報拡散が非常に大きな効果を発揮し、自動車販売の変化が実感できた。現在のビジネスにおいて現状維持および停滞は負けを意味するので、今年は新しい販売、マーケティングにチャレンジしていきたい」と、昨年を振り返りつつ新年の抱負を述べている。
Specifications
メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC +エディション1
全長×全幅×全高:4679×1931×1625mm 車両重量:2010kg エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ 排気量:3982cc 最高出力:375kW(510ps)/5500-6250rpm 最大トルク:700Nm(71.4kgm)/1750-4500rpm トランスミッション:9速AT 駆動方式:F・AWD 価格:1512万円
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