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名車アーカイブ/初代ギャランΣ(シグマ)とΛ(ラムダ)-1976年 新型車フェアになんと100万人来場 初代ギャランΣ(シグマ)とΛ(ラムダ)

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ギャランΣスーパーツーリング。トップエンドもモデルとして、マークIIなども照準に入れたモデル。

ギャランΣ/Λというクルマをご存知だろうか。1976年に登場し、一世を風靡した新型車。何よりもそのスタイルが刺激的で、4気筒1.6〜2.0ℓという本来のクラスを飛び越えてもライバルを持ったクルマだったのだ。

Λ(ラムダ)って知っていますか。ギャランのカッコよかったやつ

インパネを両車で作り分けているのも「あの時代」らしさ 初代ギャランΣ/Λ(ラムダ/シグマ)

ギャランΣスーパーサルーン。Σの高級グレードとしてグリル周りのデザインが異なる他、インテリアも豪華にしたてられた。競合となるコロナ、ブルーバードだけでなく、その上のマークIIなどにも対抗すべくグレード構成が決められたのだ。
 クルマの人気を知るには、その武勇伝がどんなものだったかが一番のバロメーターだ。ギャランとして3代目となろこのΣ/Λは、そのデザインが大人気で発表してすぐに注目を集めた。

 Σの登場が1976年5月。そしてΛが同年の11月。本来同時発表するはずが、ともにデザイン開発が遅れΛを投入するにはあと半年必要だったのだという。

 そのため、当然ながらお客さん向けのディーラーによる新型車発表会も、ΣとΛの2回にわたって行なわれた。

 まずΣの発表会。三菱のディーラーはこの時点で全国およそ600店舗。この数は今でもほぼ同じくらいだとい
うが、トータルの入場数がなんと50万人となった。

 これだけでも驚きなのだが、半年遅れて登場したΛでは、なん100万人が入場したのだという、会場となるディーラーには入りきれなくて、外で順番を待っての入場だったという。全国各地とはいえ、まさにモーターショー級の来場客となった。

ギャランΛ。デザインの観点からは、今見ても凛とした佇まいを見せる。このプロポーションで登場すれば、今でも人気のモデルになるのではないだろうか。
 1976年といえば、セダンは丸い柔らかなフォルムが一般的。80年代には直線的フォルムに変わっていったが、その中でもΣは秀逸。直線的でありながら面の豊かさを大切にしていた。

 また、Λの周辺ではRX-7や初代セリカXXが1978年。レパードの登場が80年、ソアラやピアッツァのの登場が81年。まさにスペシャルティの先駆けとなったのが、ギャランΛでもあった。冒頭の来場者数も圧倒的だが、報道関係者向けの発表会ではΛの登場に、評論家やカメラマンからざわめきが起こったという。

(モーターファンアーカイブス 「モータファン別冊 初代ギャランΣ/Λのすべて」 より 2018年5月31日刊行) 

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