MAZDA GLOBAL MX-5 CUP JAPAN 〜YOUNG DRIVER INTERVIEW 10年ぶりに米国挑戦中のレーサー鹿島が、期待の若手に訊く! 「“アメリカ最高峰を目指す”ふたりの若手ドライバーの熱意とは?」
- 2018/06/22
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MotorFan編集部
「GLOBAL MX-5 CUP JAPANで、アメリカンドリームを!」
吉田 綜一郎
吉田:そうですね、弟ふたりと三兄弟が揃ってレンタルカートで走っていた6年前、15歳の頃だったと思います。僕は小さいころからレーシングカートを所有しないで、レンタルカートばかりで走ってきました。それほど裕福な家ではなかったこともあって、普通の10代の若手ドライバーであればフォーミュラカーにステップアップしたいと考えるところ、18歳で免許を取ったのをきっかけに、「N-ONE OWNER’S CUP」(軽自動車のワンメイクレース)に参戦、そこから上を目指そうと考えました。
-----レンタルカート出身のレーサーは珍しいのでは?
吉田:レンタルカートは、カートのゼッケンごとのベストタイムを掲示しているところも多いので、それぞれのトップタイムを目標にすることで、マシンの性能差を気にすることなく本当に速いのは誰かが分かるのが魅力でした。これは全員が同じ性能のレースカー、イコールコンディションで戦う「GLOBAL MX-5 CUP」でも役に立っています。
-----「N-ONE OWNER’S CUP」のチャンピオンを獲得し、「GLOBAL MX-5 CUP JAPAN」にステップアップ、昨年は2勝を挙げてシリーズ3位。勝つために心がけていることは?
吉田:トレーニングはもちろんですが、毎日、常にレースのことしか考えていません。朝起きたら、あのサーキットのあそこのコーナーはどう攻めようか? から始まって、家族との会話もすべてレースのことばかりです。父は、僕が物心ついた頃にはクルマ屋をやっていて、自然にクルマが好きになりました。ただ、父は、できることならお金がかかるレースはやってほしくないと思い、あえて電車のオモチャを与えたりしていたようですが、結局、こうなりました。でも、いまは父も母もレースのことならすべて許してくれて、「絶対に世界で活躍するプロドライバーになれ!」と強く言われています。ちなみに、寝る時には、あのドライバーとはバトルはこうすれば勝てるかな? などと考えています(笑)。

僕の夢は、アメリカのふたつの最高峰レース、「インディカー」か「NASCAR」に出場することなので、先日、「NASCAR」のチームが集結する聖地、ノースカロナイナ州のシャーロットへ行って「NASCAR」のレースを勉強してきました。小学生の頃、映画「カーズ」を観て、アメリカにこんな面白いレースの世界があることを知ったことがキッカケだったのですが、アメリカのレースに出たいというモチベーションがさらに上がりました。「GLOBAL MX-5 CUP JAPAN」は、アメリカにつながるシリーズということで参戦させてもらっていますが、ちょっとずつアメリカに近づいている実感があります! 将来的にはシャーロットに住んでアメリカンドリームを実現したいと考えています。
インタビューを終えて・・・
ふたりが収録スタジオに登場した際には、レーシングドライバーにしては優しくて大人しそうな印象を受けましたが、お話しを聞いてみると、内に秘めたる闘志、実力で“世界”へ飛び立という強い意志に圧倒されました。背景やアプローチは異なりますが、ふたりの若手ドライバーには明確なビジョンとモチベーションがありました。「GLOBAL MX-5 CUP JAPAN」のチャンピオンを獲得し、フロリダ州で開催される「世界一決定戦」への切符を手にするための最大のファクターは、彼らの心の強さであると感じました。残すところ3レース、情熱と情熱のぶつかり合いに注目しましょう。
レーサー鹿島

「MAZDA GLOBAL MX-5 CUP」とは?

マツダが米国で展開するふたつのトップドライバー育成システム、「インディカー」を目指す「MAZDA ROAD TO INDY」とスポーツカー耐久レース「IMSA」を頂点とする「MAZDA ROAD TO 24」の重要な登竜門として日米で開催。日本シリーズを制したドライバーには「世界一決定戦」の出場資格が与えられ、“世界”に通じる道が開かれることが最大の魅力。
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