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正しい知識とマナーで事故や渋滞を減らそう! クルーズコントロールを使って渋滞を解消【年末年始交通渋滞撲滅委員会Vol.5】

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渋滞していると、目に入るのは前走車のテールランプだけ。しかし加減速の情報をそれのみに頼ると、渋滞をさらに激化させる一因にもなる。

いよいよ年末年始ということで、帰省や行楽で日本中の高速道路が大渋滞となることが予想されます。交通量が圧倒的に増えるのですから、渋滞が引き起こされるのは避けられません。しかしちょっとした知識や心がけひとつで、無用な渋滞や事故の発生を抑えられるかもしれないのです。第五回は、近年採用が急速に進むクルーズコントロールの有効活用について。

渋滞はイヤなもの。だったらクルマに肩代わりしてもらおう

 渋滞が始まりそう。周りを走っているクルマの数がだんだん増え始め、スピードがどんどん落ちてきてのろのろ走る車列に自分も加わり、ストップ&ゴーを幾度となく繰り返すようになる。
 そんなときにアナタが発進停止や加減速の目安にするのは前走車の動きだろう。上手な人になるとその先、さらにその先の動きを見ているかもしれない。トラックの運転手なら視界が開けているので数台先まで見渡せるだろう。しかし大半の方は直前のクルマから、自分のクルマをどう動かすかの判断としていると思われる。

 その判断をクルマに任せてしまおう。速度追従型クルーズコントロール機能である。近年のクルマに備わるシステムではACCと称しているそれは0km/hまで、つまり停車までを自動的に制御してくれる。

 前走車の減速度と自分のブレーキによる減速度が異なっている場合、どうなるか。自分のブレーキのほうが強い場合は車間が開く。甘い場合は逆だ。いずれにしても、車間を調整しようとアナタはブレーキないしはアクセルをもう一度操作することになる。
 これがACCだとどうなるか。前走車の動きをセンサで正確に測り自車を制御しているので、車間は一定に保たれる。そうすると、言ってみれば前走車とアナタのクルマは2両編成の列車のようなもので、一体化して渋滞路を走ることになる。アナタの後ろのクルマがもしACCを備えていればさらに効果は高くなるのはご想像のとおりだ。

止まったらダメ! 絶対! 渋滞との正しい付き合い方【お盆休み交通渋滞撲滅委員会Vol.2】

【お盆休み交通渋滞撲滅委員会Vol.2】でも綴ったとおり、渋滞をさらにひどくする一因が必要以上の停車。ACCによって車間が適正に保たれ、無駄な完全停車が少しでも減っていけば渋滞は改善する見込みがある。

 アナタにとっても幸福そのものだ。ペダルに気を払う必要は基本的になくなり、ハンドルを握っていればクルマが自動的に進んでくれるのだ。足の操作がなくなるだけでこんなにストレスフリーになるのかと驚くこと必至、機能が備わっているならぜひOnにして走ってほしい。アナタのクルマに備わっているドライバーアシスト機能は、アナタにだけ恩恵をもたらすものではないのかもしれないから。

前方のクルマしか動きは把握できない。でもその直前のクルマの動きと完全シンクロできたら──渋滞は緩和していくかもしれないのだ。

フォードの研究 ACCを使えば、自然渋滞は自動運転社会を待たずに対処できる

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