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氷上特設コースで評価はできない。本当の雪道は現場にしか存在しないのだ。 稚内まで片道1600km、往復3200km! 冬の宗谷岬を見にフェラーリとレンジローバーで旅に出た。

  • 2019/02/23
  • GENROQ編集部
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前が見えない時にどうするか

仙台港に向かう途中のコンビニ。ルッソのボンネットにはエンジンの熱で隈取模様が。

 降りしきる雪も厄介だが、本当に恐ろしいのはいわゆる地吹雪である。強風で積もった軽い雪が巻き上げられて白く濃いカーテンとなって視界を塞ぐ。見通しがいいからと安心していると、森を抜けた瞬間に目の前に白く渦巻く雪が現れて何も見えなくなるということが当たり前に出現する。そんな時にはだいたい路面にも雪が吹き溜まってフカフカになっており、真っ直ぐ進路を維持することも難しい。ということは、常に路面やあたりの風景に神経を配って何が起こってもいいように準備しておかなければならない。集落を抜ける時や森の中ならば比較的安心だが、そこを通り抜けて(といっても夜なのではっきりとは分からないが)開けた場所に出た瞬間、吹き寄せられた深い雪にステアリングを取られたり、一瞬で視界が閉ざされることが何度も何度も実際に繰り返されるのだ。そんな場合はどうするか?

 視界が閉ざされた場合のひとつの手段は上を見ることだ。濃い地吹雪が舞う地表近くではなく、上を見れば木立との濃淡の差で道の方向がうっすらと分かる時がある。かつてポール・フレール本人から聞いたことがあるが、ル・マンの雨の夜、あるいは霧が出た夜のユノディエールを走る時、上を見てうっすらと夜空に浮かぶ並木の樹幹を手掛かりにしたのだという。もともと視界が悪い時の目印は、雪国の道路脇に立てられた路肩を示す矢印サインだけ、最近はLEDで矢印が自発光するタイプが多く、さらに稚内に近くなると矢印サインから下向きにLED照明が雪面を照らすものもあった。実に心強く、頼もしい目印ながら、すぐ目の前にあるはずのそれすら雪煙の中に消える瞬間もある。そんな時はゆっくりとスピードを落として視界が回復するのを我慢して待つしかない。

 また吹き溜まりの雪に乗り入れた場合も同じく、たとえ4WDでも砂のような柔らかな雪の中ではほとんど操舵が効かない。ある程度以上のスピードで突っ込んだら運を天に任せるしかないので、事前の状況判断と速度コントロールが重要だ。さらに状況が悪くなったら、もう走るのを諦めるしかない。冒険と言ったら日々雪を相手に暮らしている人たちに怒られるだろうが、リスクを伴う行動には撤退する時期を見極める判断力が欠かせないのである。

今回は仙台から苫小牧に行くフェリーを選択した。19時40分に仙台を出港し、翌朝11時に苫小牧港に到着する。
北海道上陸後、順調に北上していたが道央道で吹雪による通行止めに。

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