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特にディーゼルは最高! 冬の宗谷岬まで往復3200km試してわかった、レンジローバーの頼もしさ

  • 2019/02/20
  • GENROQ編集部
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雪国にも君臨する陸の王者  田中哲也(TANAKA Tetsuya)

 レンジローバーで雪道を走ること──私にとってそれは、すなわち安全で快適に移動するというイメージだ。そして実際に宗谷岬まで走ってみて、それは確信に変わった。安心感は旅の序盤である雪の東北道を北上している時から感じられた。まるでクルマに優しく包まれているかの印象で、雪で覆われた路面をタイヤがしっかりとつかみ、ボディはどっしり安定している。もちろん雪の多い場所を走ってもその安定感は絶大だった。よほどの無理をしない限り、なにかが起こってコントロールを失う感じはしなかった。ブレーキも安定していて、条件による効きの変化は少なく、安心感があった。

 長年培った4WDシステムがフロントでしっかり引っ張り、フロントのトラクションによってアンダーステアが少ない。コントロール性のバランスは抜群だった。なにより安心感につながったのがドライビングポジションで、座面が高くて見晴らしが良いというのは、悪路を走る時はもちろん雪の上でも楽だった。路面状況がわかりやすいだけでなく、たとえ地吹雪に襲われても前方の視界が確保しやすいのだ。そして長距離をドライブしている時には、マッサージ機能が備わるシートも効果てきめんで、腰や背中をじんわりとリラックスさせてくれた。これらすべてがレンジローバーの安心感や快適性を押し上げてくれた。

状況に応じてドライブモードを変更するテレインレスポンス2オート。草/砂利/雪はもちろん泥、砂地、岩場など7種類から選択可能だ。

 ただし今回別のクルマに乗ってレンジローバーを追走する際に気になったのが、バッグフォグが雪に覆われ、見えづらいことが多かったことだ。これはレンジローバーを運転している時の問題点ではないが、後続車の安全性を高めたり、さらには追突の危険を考えると自衛の手段としても改善の余地はあるだろう。ともあれ今回の冬のグランドツーリングは、このクルマのポテンシャルを発揮するには最高の舞台であった。都会的なイメージとワイルドなイメージを持ち合わせるレンジローバーの本領を見ることができた。

SPECIFICATIONS
ランドローバー・レンジローバー・オートバイオグラフィ
■ボディサイズ:全長5005×全幅1985×全高1865㎜ ホイールベース:2920㎜ トレッド:Ⓕ1695 Ⓡ1690㎜
■車両重量:2390㎏
■エンジン:V型6気筒DOHCターボディーゼル 圧縮比:16.1±0.5 総排気量:2992㏄ 最高出力:190kW(258㎰)/3750rpm 最大トルク:600Nm(61.2㎏m)/2000rpm
■トランスミッション:8速AT
■駆動方式:AWD
■サスペンション形式:Ⓕマクファーソン式ストラット Ⓡダブルウイッシュボーン
■タイヤサイズ:Ⓕ&Ⓡ265/45R21
■パフォーマンス 最高速度:209㎞/h 0→100㎞/h加速:8秒
■環境性能(JC08モード) 燃料消費率:12.4㎞/ℓ
■車両本体価格:1739万円

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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