移動オービス戦線異常あり! 覆面パトカーのメッカ、第3京浜に現れた、オーバーヘッドロック式移動オービスとは? 移動オービス最新情報!2020年、いよいよ本気でやっちゃいます! 後ろからも前からも、なんと! 頭上からも移動オービス!?【交通取締情報】
- 2019/12/18
- 「東新宿交通取締情報局」
毎日毎日、話題の尽きない交通取り締まりニュース! 今日のトピックは第3京浜に現れた、オーバーヘッドロック式移動オービスのお話です!
第3京浜に出現した移動オービスは、頭上からドライバーをロックオン!
東京都世田谷区と横浜市郊外を結ぶ第3京浜国道。制限速度80km/hの自動車専用道路だ。全線、道幅の広い3車線道路ということもあり、日中でもまるで高速道路レベルの速度でクルマが流れている。オービスは下り線の1ヵ所のみだが、その代わり覆面パトカーがうようよいることでも有名。走るたび覆面パトに捕まった一般車が路肩に止まっているのを見かけると言っても、決して過言じゃない。その覆面パトカーのメッカ、第3京浜になんと、新種の(?)レーザー式移動オービスが出現したというからただごとじゃない。
目撃されたのは下り横浜港北-羽沢IC間。しかも定番である路肩からの取締りではなく、頭上に架かる跨道橋の上! もしそれが事実だとしたら、まさに、いつでもどこでも、どこからでも取り締まれる移動オービスの面目躍如というわけだ。
それにしても神奈川県警もよく考えたもの。特に、高速道路や自動車専用道路での速度取締りは、走行車のアベレージスピードが高いために、取り締まる側にも受傷事故のリスクがつきまとうが、跨道橋の上であれば、そのリスクはほぼ回避できる。さらに、頭上からの有人取締りはドライバーにとってはまさに想定外。ただでさえ後方(覆面パトカー)への注意を強いられるわけだから、固定式オービスやNシステム以外は頭上にまでは気は回らない。跨道橋の手前で頭上の怪しい人影に気づくいた時には、すでに計測&撮影が終了しているというわけだ。
が、果たして斜め上からの計測が正確なのか、という疑問は当然残る。従来のレーダーによる取り締まりに際しては、誤計測を防ぐために設置する角度が細かく規定されているが、いくら3Dスキャンとはいえ、斜め下のクルマの速度を正確に測れるものなのだろうか? その辺はぜひ、きっちり説明してほしいものだ。
埼玉県警のアピールは、今さら感たっぷり!?
全国に先駆け、試験導入の時期から移動オービスによる取り締まりを実施していた、埼玉県警。岐阜県警を除く他の都道府県が導入した移動オービスは、レーザー式かレーダー式のどちらか、であるのに対し、岐阜県警同様、センシス・ガッツォ社製のレーダー式(MSSS/可搬式)と東京航空計器社製のレーザー式(LSM-300K/半可搬式)の両機種を導入。さらにこれも岐阜県警と同じく、簡易型のレーダー式オービス(センシスSSS)を生活道路に設置するなど、いわゆる移動オービスの実験国として精力的に取り締まりを行っていたが、この11月に、突然、公式サイトで正式に「移動オービスによる速度取締りの強化」をアピールしてきたのだ。
実は、埼玉県内では数年前から毎日のように移動オービスでの取り締まりが目撃され、twitterなど、SNSでの目撃報告数は愛知県警と並ぶほど多かった。ということは、埼玉県のドライバーにとってはすでに周知の事実であるはず。何を今さらという気がしないでもない。
が、これはたぶん、移動オービスが主要都道府県(37)に行き渡った今、2020年中に「交通事故死を2500人以下にする」という目標を必達とする警察庁から、何らかの指示があったのではないか? となると、今後、埼玉県警のみならず、各都道府県警の交通取り締まりが今にもまして強化されるということ。なにしろ、この12/1から「ながら運転」の罰則が強化され、さらに来年には「あおり運転」の厳罰化が見据えられている。さらにキッズゾーンの創設、横断歩道での取り締まり強化など、ドライバーにとってはうかうかしていられない状況になる。
これまで以上に安全運転意識を高めることが必要になってくるだろう。
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