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では、レーシングドライバーは水をこぼさずに走れるの?「いやギャップで無理ですw」【レブスピード・ドラテク動画】 「上手くなるコツは、頭文字Dを参考に、街中でもコップの水をこぼさずに走ることです」松井孝允選手が語る

  • 2019/04/25
  • レブスピード編集部
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つちやエンジニアリングからスーパーGTに参戦するなど、さまざまなクラスで活躍するレーシングドライバー。「サーキット走行は基礎を押さえないと上達できません。速度が速くなるほど、操作はゆっくりになります」

 レブスピード5月号では、松井孝允選手による「サーキット・スポーツドライビング入門」を特集している。ここではドラテク上達のヒントとして、誌面から抜粋した一部のエッセンスを紹介しよう。さらに、取材メモで松井選手を映した動画もアップ! 上達の秘訣は「街中でも頭文字Dのようにコップの水をこぼさずに走ること」という。

松井孝允流のドライビングポジション

 スポーツドライビングの第一歩は、クルマの挙動をいち早く感知できる姿勢が重要。そのため、松井選手はシートと体の密着面をできるだけ多く取っている。
「太腿の裏をシート座面に必ずくっつける」「ペダルを踏み込んでも足が突っ張らない」「肩はシートのサポートにつねに密着させる」「遠く見渡せるように広く視界を確保」「シートベルトは腰骨に当てる」と、松井流の基本ポイントを押さえよう。

ステアリング操作は2種類をマスターする

 そしてステアリングの握り方。素早い操作のために、手は力を抜いてグリップに添える。そしてステアリングと手の接触面を多くしている。路面、タイヤからの伝わるインフォメーションを少しでも増やすためだ。

 松井流はステアリングは9時15分を持つ。10時10分で握るよりも、一度の操作で大きく切れる。

 ここから右コーナーを想定してステアリングを切ってもらおう。

 ステアリングは「押す派」と「引く派」がいる。松井流は「曲がる方向と逆の手で押していく」のがメインとしつつ、「押しながら引いている」という。

写真のように右コーナーなら、左手で時計回りに押しつつ、右手は引くようにしてサポート。

 180度回した状態。この状態でも左手は離れておらず、親指を引っ掛けるようにして操作をサポートしている。

 86の場合、ステアリングを180度切った場合の前輪はこれくらいの角度がついている。

180度以上切るヘアピンでは「引いてから押す」

 お次はもっとヘアピンなど大舵角が必要となる場合。操作のスタートは180度までと同じだ。

 まず、曲がる方向の手で引いて回すのがポイント。右コーナーなら右手でステアリングを90度くらい引く。左手はそのままで9時の位置をキープでグリップに触れる程度。

 90度回したら反対側の手で押す。今度は左手で時計回りに180度押して回していく。これは上の基本形の「180度まで」の回し方と同様。

 回しつ付けて270度回転できた。右手は手首が返り、手の平が自分に向いているが、決してステアリングを離してはいない。

 ステアリングを270度回した状態。180度のときよりも大幅に切れ角が増加した。
 初心者はステアリング舵角が不足して「手アンダー」となっている場合も多い。松井流のシンプルなステアリング操作をマスターして、コーナーに合せて適正なステアリング舵角を与えられるようにしよう。

ボーナストラック!?【動画】松井流の街中ドラテク上達法

 最後にレブスピード読者へのweb特典として、取材メモ動画を特別に公開。松井選手はサーキットでも活きる街中でのドラテク練習として、Gコントロールが極意だと教えてくれた。こちらを見て、レブスピード読者も日頃から意識高く運転してほしい。それが短期間でドラテクが向上する秘訣だ! でも、くれぐれもコップに水を入れて走らないで!?

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