試験/性能/空力 摩擦 friction
- 2019/12/26
物体同士が接して相対運動している部分には必ず摩擦という現象が起こり、摩擦力が働く。摩擦力は物理的な「抵抗」であり、摩擦が発生する面での動きを邪魔する方向に働く。自動車を構成する機械機構では、エンジンや変速機(トランスミッション)の内部、車輪・車軸、ブレーキ、ダンパー(ショックアブソーバー)などあやゆる部分で摩擦が発生する。カムシャフトやクランクシャフトのように回転している軸と、それを支える軸受けの間に発生する摩擦力は、軸の回転にとっては抵抗であり、回転を邪魔されていることになるため摩擦損失(friction loss)と呼ばれるが、路面とタイヤの間の摩擦は、これがなければクルマは走ることができなくなり、利用する摩擦である。
-大車林