東芝デバイス&ストレージ:車載向け画像認識AIプロセッサ「Visconti 5」のDNNハードウェアIPを開発
- 2019/02/11
- Motor Fan illustrated編集部
東芝デバイス&ストレージは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転機能の実現に適したDNNハードウェアIPを開発した。今後、同ハードウェアIPを画像認識AIプロセッサ「Visconti 5」に実装し、2019年9月からサンプル出荷する予定。
今回開発したIPは、深層学習した結果を用いることで、従来のパターン認識や機械学習よりも多様な対象物を高精度に認識できる。これにより、多様な交通標識、道路状況の把握を低消費電力で高速に実行可能。DNNハードウェアIP(*)を実装した「Visconti 5」は、次世代先進運転支援システムへの採用を目指す。
自動ブレーキなど運転支援システムは、高級車から軽自動車まで幅広い車種で採用され始めている。一方、欧州における自動車の安全性に関する評価プログラム「Euro-NCAP」の2020年版では、交差点や出会い頭での衝突回避試験が追加され、より高度な運転支援システムへの需要が高まっている。
* DNN:Deep Neural Networkの略語。人間の脳の神経回路をモデルとしたアルゴリズム(計算手法)のこと。
* IP:Intellectual Propertyの略語。システムLSIを構成する機能回路ブロックのこと。
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