世界のエンジン オールアルバム file 074:MASERATI A630 マセラティ初のディーゼルエンジンは老舗のエンジンメーカー製——A630
- 2019/02/17
- Motor Fan illustrated編集部
■ A630
シリンダー配列 V型6気筒
排気量 2987cc
内径×行程 83.0mm×92.0mm
圧縮比 16.5
最高出力 202kW/4000rpm
最大トルク 600Nm/2000-2600rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL ×/×
欧州市場で売るならばディーゼルは必須。Eセグメントも例外ではない。というわけで新型ギブリもV6ディーゼルを用意した。と言ってもフィアットに6気筒ディーゼルの手駒はないし、もちろんフェラーリにその開発能力があるはずもない。
そこで白羽の矢が立ったのが、北イタリアにあって乗用ディーゼルのスペシャリストとして知られていたVM社。フェラーリの競技用を含めたエンジン部門の長であったパオロ・マルティネッリ博士が責任者として立ち、その指揮の下でフィアット・パワートレイン・テクノロジーとVMがタッグを組んで、この3.0ℓのV6ディーゼルターボを開発した。
最大トルクは600Nmながら、184kWと202kWの2種類の最高出力の仕様がある。ブロックは炭素鋼製。クライスラー車に搭載する北米仕様も存在していて、それはL630と呼称される。
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