「フラットフォーマー」のある未来のモビリティ社会を描いたショートアニメ「あの日の心をとらえて」は必見! 日野自動車の「フラットフォーマー」、他の無人運転EVプラットフォームコンセプトとはひと味違う!?【東京モーターショー2019】
- 2019/11/11
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遠藤正賢
東京モーターショー2019で青海展示棟Aホールにブースを構えた日野自動車は、無人運転商用EVのプラットフォームと、その上に装着するサービスのプラットフォームを統合したコンセプトモデル「フラットフォーマー」を世界初公開。そのハードウェアのみならず、サンライズ制作のショートアニメ「あの日の心をとらえて」を通じて提案された未来のモビリティ社会も、他の無人運転プラットフォームコンセプトとはひと味違うものだった。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
アッパーボディを容易に着脱可能な構造にして、バスとトラックのいずれにも利用可能とした無人運転商用EVのプラットフォームは、他の部品メーカーなどからもすでに提案されている。それらの多くはBセグメント以下のボディサイズであり、ごく短距離の輸送を想定したものだ。
だが日野の「フラットフォーマー」は、全長×全幅×全高=4700×1700×335mmという小型トラックのサイズに、50kWhのリチウムイオンバッテリーを内蔵する低床フラットな荷台を採用。より長距離・大規模な輸送を想定しており、かつ既存の運送・バス事業者が導入しやすいスケールとなっている。
また、前2輪に一般的なサイズの、後4輪に極めてコンパクトなエアレスタイヤを装着し、各輪を駆動するモーターとブレーキ、サスペンション(リヤは水平配置)、操舵機構(前輪のみ)などを一体化。またアッパーボディを容易に着脱・交換できるよう、荷台にアクティブマウントを搭載している。
その上に装着するアッパーボディの例として提案されたのは、「人々が集う旅客サービス」「心も身体も元気にする美容サービス」「一人ひとりの「欲しい」に応える小売サービス」「安全で高品質な作業サービス」「想いも届ける集配サービス」「ゴミという言葉を無くすリサイクルサービス」の6種類を中心とした計15種類。
このうち「想いも届ける集配サービス」は実車も展示され、アッパーボディをマウントした「フラットフォーマー」の状態と、サービスの運用形態をイメージしやすいようになっていた。
そして、今回のモータショーに合わせ、「フラットフォーマー」のある未来のモビリティ社会を描いたショートアニメ「あの日の心をとらえて」を、「機動戦士ガンダム」シリーズなどを手掛けたことで知られるサンライズが制作。声優の内田真礼・雄馬姉弟が出演したこの作品には、日野の出展テーマである「Transporting Every Happiness」、一人ひとりの幸せをこの星の隅々まで運び続けたいという想いが込められており、その切なくも暖かいストーリーに多くの来場者が足を止めて見入っていた。
その映像は、下記の日野自動車・東京モーターショー2019スペシャルサイトおよび、YouTubeの日野自動車公式チャンネルで視聴することができる。
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