帝人:フォーミュラE「Envision Virgin Racing Formula E Team」を支援
2020/01/29 Motor Fan illustrated編集部
ブックマークする
帝人グループは、電気自動車(EV)のフォーミュラカーレース「ABB FIA フォーミュラE選手権」に参戦しているレーシングチーム 「Envision Virgin Racing Formula E Team」(エンビジョン・ヴァージン・レーシング・ フォーミュラEチーム「EVR」)を支援することとした。
「フォーミュラE」は、国際自動車連盟(Federation Internationale de l'Automobile)が、環境問題に関する啓蒙やEVの普及促進を目指して2014年より主催している、世界初の市街地をコースとしたEVのフォーミュラカーレース。昨年11月に開幕した今シーズンで6シーズン目を迎えた当レースは、低騒音で排ガスを出さないEVによるレースであることから、世界の大都市を中心に各国の市街地において開催されている。
このたび帝人グループが支援を決めた、英国に本拠地を置くレーシングチームEVR は「フォーミュラE」の創設初戦から参戦しており、「地球温暖化に挑むレース」を チームのミッションとして掲げ、モビリティの持続可能性を追求しつつ、継続的に優れた成績を収めている。帝人グループは、EVRへの支援や協力、他の協賛企業との連携などが、次世代の自動車に必要とされる軽量・高強度でデザイン性に優れた部品の開発につながる技術や知見を得る好機になると考えるとともに、この機会を通じて関連業界におけるテイジンブランドの認知度向上を図るべく、このたびの支援を決定した。
帝人グループは、本年2月15日に開催されるメキシコ大会から公式にサポートを開始する。そして、今後、車体向けの軽量で高強度の素材や、ドライバーの快適性向上に寄与する素材・製品の開発や提供などに取り組むことを通じ、新たなビジネスの可能性を模索していく。
【帝人 代表取締役社長執行役員 CEO 鈴木 純氏のコメント】
当社は、たゆまぬ変革と挑戦により、社会が必要とする新たな価値を創造する「未来の社会を支える会社」になることを目指しています。帝人グループは、地球温暖化への意識啓発を図る手段として、電気自動車によるカーレースに参戦を続けるEVRを支援し、これを通じて将来のEVに求められる技術やノウハウを蓄積することにより、環境規制の強化に対応できる車体軽量化の実現に向けたソリューション提案力を強化していきます。
【EVRマネージング・ダイレクター シルヴァン・フィリッピ氏のコメント】
私たちは、現在、最も競争力のあるモータースポーツシリーズのひとつであるフォーミュラEに向け、地球温暖化への対策を推進している革新的な企業とのパートナーシップを進めており、このたび、帝人グループがパートナーに加わったことを大変嬉しく思っています。「地球温暖化に挑むレース」をともに闘うため、帝人が有する高機能素材や複合成形材料に関する豊富な専門知識や技術を活用できることを非常に楽しみにしています。
【EVR会長 フランツ・ユング氏のコメント】
世界レベルのパートナー企業のひとつとして、このたび、帝人グループが私たちの仲間に加わったことを心から嬉しく思います。レースにおいても、レース場外においても、このパートナーシップが私たちの掲げるミッションを成功に導くことを期待しています。