内燃機関超基礎講座 | トヨタ・プロボックスのディーゼル[1ND-TV]トヨタ最小のDE
- 2021/03/29
- Motor Fan illustrated編集部
1.4ℓのディーゼルエンジンが国内仕様のクルマに搭載されていた。そう昔の話ではない。21世紀初頭のことである。
1.4ℓというトヨタ最小排気量のディーゼルエンジンである1ND-TVは、トヨタで初のアルミ合金製シリンダーブロックを持ったディーゼルエンジンでもあり、日本に先駆けて欧州で2000年に登場した。日本市場では2002年に商用バンの“プロボックス”“サクシード”に搭載されてデビューしたが、NOx・PM規制法に該当してしまうことと、日本国内では乗用車と“ハイエース”より小型の商用車にはディーゼルエンジンを搭載しないという当時の販売方針に従い、残念ながら2007年に姿を消している。
しかしながら欧州ではその評価は高く、トヨタの精緻化された電子制御によるコモンレール・システムを軸としたクリーン・ディーゼル技術「D-4D」が投入されている現行モデルは「1.4L D-4D」の名でも知られている。かつてはBMW“MINI”の初代モデルにも供給されていた。近年はインド市場への供給のみにとどまる。
■ 1ND-TV
シリンダー配列 直列4気筒
排気量 1364cc
内径×行程 73.0×81.5mm
圧縮比 16.5
最高出力 66kW/3800rpm
最大トルク 205Nm/1800-3000rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 SOHC
吸気弁/排気弁数 1/1
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL ×/×
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