ボルグワーナー、R2S過給システムにより燃費レベル向上を実現
- 2019/07/10
- Motor Fan illustrated編集部
ボルグワーナーの内燃機関技術におけるグローバルリーダーとしての評価は、BMWグループの最新車両モデルのほとんどに搭載される最新2.0L直列4気筒TwinPower Turboディーゼル エンジンに、ボルグワーナーの革新的なRegulated 2-Stage(R2S)過給システムが採用されていることにより裏付けられている。当製品は、低圧段に可変タービンジオメトリー(VTG)ターボチャージャーと、高圧段にウェイストゲート付きターボチャージャーを組み合わせており、BMWグループの要求に応じて特別に設計されている。このシステムは、性能の向上、排出ガスの低減、燃費の改善を最良の組み合わせで実現できるように最適化されている。ボルグワーナーの技術は、厳しさを増す世界各地の排出ガス規制適合に貢献しており、欧州ではEuro 6d-TEMP基準の要件を満たせるよう完成車メーカーをサポートする。
極めて革新的なボルグワーナーのR2S過給システムは、コンパクトなパッケージにウェイストゲート付 きターボチャージャーとVTGターボチャージャーを直列に配置している。エンジンマップ全体にわたって最適な給気を実現し、適正な燃焼に必要な過給を維持することで、排出ガスの低減と燃費の改善を実現する。電動アクチュエータは、ターボチャージャーの案内翼を精密に調節し、タービンホイールの入り口で流入角と速度を制御する。その結果、VTGターボチャージャーでは、タービンの断面積が継続的にエンジンの作動状態に適応して変化し、出力の最適化を図る。この技術は、熱力学上の改善と迅速な過給圧上昇を可能にすることで、優れた過渡応答性能と瞬時の加速を提供し、走りの楽しさを大幅に向上させる。
ボルグワーナー・ターボシステムズの社長兼事業本部長のジョー・ファドゥール氏(Joe Fadool)は、「当社の業界をリードするR2S過給システムは、完成車メーカーが排出ガスの低減と燃費の改善を実現できるようサポートします。BMWグループには当社の先進技術を20年にわたって供給しており、同グループのほとんどの車両にR2S過給システムを供給することを通じて、良好な関係をいっそう強化できることをうれしく思います」と述べている。
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