旭化成:日経樹脂メーカーとして初めて「Pinfa(リン・無機・窒素系難燃剤協会)」に加盟
- 2021/06/15
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MotorFan編集部

旭化成は、2021年6月、欧州の統括拠点である旭化成ヨーロッパを通じて、非ハロゲン系難燃剤および非ハロゲン系難燃剤を用いたプラスチック製品の安全性、環境性能の改善に取り組む団体「Pinfa(リン・無機・窒素系難燃剤協会)」に、日系樹脂メーカーとして初めて加盟した。
加盟団体の概要
【リン・無機・窒素系難燃剤協会】
(Phosphorus, Inorganic and Nitrogen Flame Retardants Association: Pinfa)
・形態:European Chemical Industry Council: Cefic(欧州化学工業評議会)の一分科会組織
・設立:2009年
・目的:非ハロゲン系難燃剤および非ハロゲン系難燃剤を用いたプラスチック製品の安全性、環境性能の改善
・会員:旭化成を含めた、非ハロゲン難燃剤製造者、および非ハロゲン難燃剤を使用した樹脂メーカー31社 (2021年6月1日時点)
上記の目的に基づき、Pinfaの加盟メンバーには非ハロゲン系難燃剤に関する最新動向・ノウハウの共有・対話が推奨されている。
旭化成のエンジニアリングプラスチック事業では、変性PPE樹脂「ザイロン」、ポリアミド樹脂「レオナ」、発泡ビーズとして世界で初めてUL-94 V-0※を取得した「サンフォース」を始めとした難燃性エンジニアリングプラスチックを、家電・電機製品や自動車業界を中心とする幅広い顧客に対して提供している。近年、環境負荷改善や製造に携わる労働者の安全性重視の観点から、ハロゲンや赤リン系難燃剤不使用の要求が高まっており、非ハロゲン・非赤リン系難燃剤を使用する難燃性エンジニアリングプラスチックの開発を推進している。
旭化成は、2016年に欧州統括拠点である旭化成ヨーロッパを設立し、欧州市場でのプレゼンス向上を図ってきたが、このたび旭化成ヨーロッパの欧州に根付いた事業基盤とその活動が認められ、Pinfaへ加盟するはこびとなった。今後は、より安全で環境負荷の低い製品を提供すべく、顧客から寄せられる安全性・環境へのニーズを汲み取った材料開発を行い、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
※「UL規格」とは米国の民間の第三者安全科学機関「UL LLC」の任意規格。 「サンフォース(R)」はこのULのプラスチック・部材向け難燃規格「UL-94」にて、 非常に高いレベルの難燃性である「V-0」の認定を受けている。
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