旭化成が世界最大規模の水素供給運転開始:福島県・浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」
- 2020/04/06
- Motor Fan illustrated編集部
旭化成とその子会社である旭化成エンジニアリングは、4月3日福島県双葉郡浪江町で10MW級大型アルカリ水電解システムを立ち上げ、水素の供給運転を開始したと発表した。
この水電解システムは、東芝エネルギーシステムズ株式会社から2017年に旭化成エンジニアリングが受注し、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の技術開発事業として2020年3月7日に開所した「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」に設置したものだ。
この水電解システムは1スタックサイズとして世界最大規模であり、毎時1200Nm3(定格運転時)の水素を製造供給できる。2019年11月にこの水電解システムを立ち上げ後、各種試験を実施してきた結果、要求水準を満たす水素品質を確認できたので、今年3月から水素供給運転を開始することになった。水素供給と並行して入力電力変動への応答特性などを評価した後、今夏よりFH2Rの中核設備として本格運転を開始する予定だ。
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