NEC:グローバル市場向け5G基地局の無線機を発売
- 2021/06/24
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MotorFan編集部

NECは、グローバル市場を見据えた5G基地局装置の無線機(Radio Unit:RU)を製品化し、2021年度下期に出荷を開始する。
新製品は機能面においては、グローバルで5Gの周波数帯に使用されている、3.7GHz周波数帯(3.3~4.2GHz)に対応している。また、Massive MIMO(マッシブマイモ、※1)技術を活用した超多素子アンテナと、高精度なビームを形成するデジタルビームフォーミング技術を組み合わせることで、より多くの端末との高速・大容量通信を高効率に実現する。さらに、従来機種と比較して高出力化と広帯域化を行い、通信エリアの拡大と高速伝送を実現した。また、NEC独自の高密度実装技術、省電力技術、およびファンレス化により、小型軽量化、低消費電力を実現している。
また仕様面においては、O-RAN Allianceが定めるO-RANフロントホールインタフェース仕様(※2)に準拠しており、異なるベンダの基地局装置とも接続が可能ため、多様なユースケースや回線構築ニーズに応じた柔軟で最適なネットワークを実現する。
NECは従来から、グローバル市場において5G基地局装置を展開しており、複数の通信事業者との実証実験に加えて商用向けの採用実績も有している。今回の製品ラインアップ強化をはじめ、今後もグローバル5G事業を推進し、Open RAN市場でのトップポジションを目指す。
NECは本製品について、6月28日(月)~7月1日(木)まで開催されるモバイル業界で最大のイベント「MWC Barcelona 2021」に合わせて、特設サイトにてバーチャル展示する。
※1 MIMO(Multipul Input Multipul Output)を高度化した技術。多数の独立したトランシーバの自由度を活かし、空間多重と無線伝搬路の品質安定性を同時に向上する技術。5Gにおいては4Gの直交周波数多重・時分割多重に加え、空間多重によるさらなる周波数利用効率向上を目指して開発・導入された。
※2 「O-RAN Alliance」(Open Radio Access Network Alliance)で策定された基地局装置の親局と無線子局の間をつなぐオープンインタフェース。
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