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VWポロの最大のカウンターはC3に違いない 新型シトロエンC3は“脱ニッチ”か!?

  • 2017/07/07
  • GENROQ編集部 石川 亮平
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新型シトロエンC3の発表会に行った編集部員がC3のポテンシャルと魅力を語る。

水平基調のインパネデザインを採用している。
思えば2代目シトロエンC3は頭上までフロントウインドウが広がる「ゼニスウインドウ」など、ユニークさを備えていたが、やや凡庸な外観や時代遅れの4速AT&5速シングルクラッチトランスミッションなど、あくまでも“ニッチ”な存在からは脱却できていないモデルだった。

日本で販売されたシトロエン車の3台に1台はC3だと、プジョー・シトロエン・ジャポンは説明するが、一部のエンスーや感度の高い都市部のユーザー以外には決して認知度が高いとは言えなかったと思う。

だが、本日(7月7日)にデビューした3代目C3は、輸入車Bセグメントにおいてフォルクスワーゲン・ポロのカウンターになりえる実力を十二分に備えていると感じた。

その理由のひとつは、まずデザインだ。C4カクタス譲りの樹脂に空気を封入したエアバンプがドア下部に装着される。ドアを保護する役割を持つエアバンプだが、これがデザイン上、実にいいアクセントとなっている。エアバンプを取付けるだけでBセグメント・コンパクトカーが今流行りのSUVテイストに見えてくるから不思議なものだ。

そして上下2分割のヘッドライトとLEDデイタイムランニングランプのコンビネーションも実にモダンだ。“シトロエンらしさ”というと、今までは一部のエンスーのみの間で共有された狭義の価値観だったが、新型C3のデザインに見られる“シトロエンらしさ”は一般の人にも受け入れられる寛容さ備えた素敵なデザインだ。

通常時300Lのラゲッジ容量は輸入車Bセグメントでも随一の広さである。
そして今までネックだったパワートレインの古臭さも一蹴された。新型C3は2015年、2016年と2年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞した1.2L PureTech 3気筒ターボエンジンにアイシンAW製とPSAが共同開発した6速ATを組み合わせる。低速からの力強いトルクとJC08モード燃費18.7km/Lの低燃費も大きな武器となるだろう。少し残念なのは運転支援装備だクルーズコントロールは標準装備されるものの、前車追従型ではない。

一部のマニアだけでなく、誰もがモダンと感じる内外装に最新のパワートレイン、そしてもうひとつのポイントが価格だ(実はこれが一番重要か)。新型C3はC3 FEELが216万円、上級モデルのC3 SHINEが239万円と、従来のプジョーシトロエンとは思えない戦略的な価格付けを行っている。

ちなみにポロの標準的なモデルである「TSIコンフォートライン」が226万9000円である。いかに新型C3が買い得な価格設定としているか分かっていただけるだろう。

旅行かばんのストラップをモチーフにしたドアノブも洒落がきいている。
今回7月7日の発表会に行って実車を確認し、新型C3は十二分にポロと互角、いやそれ以上のポテンシャルを持っていると予感させた。今、最も注目したい(個人的にも欲しい)Bセグメントモデルである。早く試乗して、その乗り心地も確認したいところだ。

だが、その期待はたぶん裏切られないだろう。新型のシートは往年のプジョー/シトロエン車を想起させるほどの、上質なソファのように柔らかく身体を包み込む座り心地だったことを最後に報告しておこう。

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