2018年にカレラカップ ジャパンで使用されるマシンをテスト! 【新春特別企画】レーシング ポルシェの世界 ②「911 GT3 CUP」初試乗!《動画あり》
- 2018/01/03
- GENROQ編集部
前回の911 RSRの試乗に続いて、今回は2018年の”ポルシェ カレラカップ ジャパン”にて使用される「911 GT3 CUP」をレポートする。
REPORT◎田中哲也(Tetsuya Tanaka) PHOTO◎PORSCHE AG
新型カップカーと現行型カップカーの最大の変更点はエンジンが3.8ℓから4ℓに変更されたことだ。それ以外にもボディワークが変更され、空力やクーリング性能が向上した。すでにモービル1スーパーカップやドイツ国内のカレラカップでは今年から走っており、来年日本にも登場するのが楽しみなマシンである。
さっそく2018年モデルを走らせてみるとパワーアップは明らかで、体感できるほど加速もピックアップもすべてレベルは上がっている。しかもパワーが上がって扱いにくさが生まれたかというとまったくそんな印象はなく、単純に“パワフルかつ扱いやすい”という印象のみ感じた。マシンの挙動やバランスに関しては、現行型と大きな差を感じなかったが、もうひとつ違いを指摘するなら、現行マシンを日本で走らせた時より、わずかにステアリングが重かったことだ。これについては日本に来た時に同じ条件でじっくり確かめたいと思う。
それにしてもアナログでシンプルなマシンでレースをするのは楽しい。そういえば走行前のブリーフィングでポルシェのスタッフはこう言っていた。
「カップカーにはABSやトラクションコントロールが装備されていません。ドライバーが繊細なコントロールでスキルを磨き、その状況でレースを行うマシンです。つまりGT3RやRSRと比較して、ドライビングスキルはより必要になるかもしれません」
たしかにカップカーを限界ギリギリで走らせるには、特にブレーキングテクニックが必要だ。これはドライビングスキルを磨くには最高である。ギリギリのブレーキングから、ギリギリのコーナリングを行う。そして繊細なスロットルコントロールでコーナー出口を攻めていく。腕の差もはっきり出るのがいい。
今回の試乗を経てカップカーで腕を磨くのはとても楽しいと改めて痛感した。いずれにせよ新型カップカーは、これまでよりパワーアップを果たしており、秒単位のタイムアップが可能となるだろう。
【SPECIFICATIONS】
ポルシェ911GT3カップ
■ボディサイズ:全長4564×全幅1980×全高1246mm ホイールベース:2456mm ■乾燥重量:1200kg ■エンジン:水平対向6気筒DOHC 総排気量:3996cc 最高出力:357kW(485ps)/7500rpm 最大トルク:480Nm(48.9kgm)/6250rpm ■トランスミッション:6速シーケンシャルMT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:前マクファーソンストラット 後マルチリンク ■ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ(リム幅):前270/65-18(10.5J) 後310/71-18(12J)
【関連記事】レーシング ポルシェの世界 ①「911 RSR」初試乗!《動画あり》
【予告】1月4日19時=レーシング ポルシェの世界 ③「911 GT3 R」《動画あり》
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
株式会社T2
自動運転トラック搬送システム セキュリティエンジニア
年収
900万円〜1600万円
勤務地 東京都中央区八丁堀3丁目10-3 JP-BASE京...
この求人を詳しく見る
自動運転車両による物流サービスの実現を目指す日系企業
ハードウェアエンジニア<自動運転システム>
年収
600万円〜1500万円
勤務地 東京都千代田区
この求人を詳しく見る
株式会社T2 自動運転トラック搬送システム セキュリティエンジニア
年収 | 900万円〜1600万円 |
---|---|
勤務地 | 東京都中央区八丁堀3丁目10-3 JP-BASE京... |
自動運転車両による物流サービスの実現を目指す日系企業 ハードウェアエンジニア<自動運転システム>
年収 | 600万円〜1500万円 |
---|---|
勤務地 | 東京都千代田区 |
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー