アストンマーティン・ヴァンテージ試乗記 新型アストンマーティン・ヴァンテージは走れて、曲がれるスポーツカーの王道だ!
- 2018/08/20
- GENROQ編集部
むしろGT3に寄せている
今日的なスポーツモデルは可変レートダンパーなどを駆使しながら街乗りから高負荷領域まで幅広いレンジでライドフィールをカバーするのが普通だが、ヴァンテージの乗り味は明快にソリッドだ。エンジンや変速マネジメントと同様、スポーツ〜スポーツプラス〜トラックと3段階の任意設定が可能な可変ダンパーを最も柔らかいスポーツに設定しても、舗装の荒れた峠道でマージンをとって走ろうとすればホッピングを意識しなければならないほど、コイルやスタビのレートからして硬そうな応答ぶりである。
路面状況の整った高速巡航などではスポーツプラスの減衰力の方が車体の動きが落ち着くが、首都高のような環境ではスポーツの方がかえってグリップのリニアさに安心感が抱けるだろう。そしてトラックモードはクローズドコースかそれ並のコンディションを持つ路面のことを想定しているようだ。
気づけばホイールハウスあたりからのスプラッシュ音の侵入も容赦なく……と、新型ヴァンテージはそのキャラクターを意識しているだろう911になぞらえるとカレラというよりはGT3の側に断然近い。峠道を緩めのペースで流す時にも頼りになるのはeデフによる高い旋回力だが、これがなければ曲げるにしても、気合いを入れて荷重をきっちり押し付けていく必要があるだろう。
そうしてこそ真のパフォーマンスが発揮されるセットアップが施されたこのクルマは、乗る側も本気のスポーツカーとして向き合わなければ宝の持ち腐れとなってしまう。繰り返しになるがヴァンテージとはアストンにとって、代々そういうクルマなのだ。
※本記事は『GENROQ』2018年8月号の記事を再編集・転載したものです。
SPECIFICATIONS
アストンマーティン・ヴァンテージ
■ボディサイズ:全長4465×全幅1942×全高1273㎜ ホイールベース:2704㎜
■車両重量:1530㎏
■エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ 総排気量:3982㏄ 最高出力:375kW(510㎰)/6000rpm 最大トルク:685Nm(69.9㎏m)/2000〜5000rpm
■トランスミッション:8速AT
■駆動方式:RWD
■サスペンション形式:Fダブルウイッシュボーン Rマルチリンク
■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ:F255/40ZR20 R295/35ZR20
■パフォーマンス 最高速度:314㎞/h 0→100㎞/h加速:3.6秒
■環境性能(EU複合モード) CO2排出量:245g/㎞ 燃料消費量:10.5ℓ/100㎞
■車両本体価格:1980万円
- 前へ
- 2/2
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanweb自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
株式会社アイシン
センシングシステム用ソフト開発<カメラ・ミリ波センサ>
年収
450万円〜1000万円
勤務地 愛知県刈谷市朝日町2-1本社へ配属予定で...
この求人を詳しく見る
東証プライム上場の四輪・二輪自動車エンジンの燃料供給システムメーカー
機械設計<二輪・四輪関連部品>
年収
600万円〜800万円
勤務地 神奈川県小田原市,岩手県滝沢市
この求人を詳しく見る
株式会社アイシン センシングシステム用ソフト開発<カメラ・ミリ波センサ>
年収 | 450万円〜1000万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県刈谷市朝日町2-1本社へ配属予定で... |
東証プライム上場の四輪・二輪自動車エンジンの燃料供給システムメーカー 機械設計<二輪・四輪関連部品>
年収 | 600万円〜800万円 |
---|---|
勤務地 | 神奈川県小田原市,岩手県滝沢市 |
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー