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6.75ℓV8ツインターボの圧倒的な力感が素晴らしい ベントレー・ミュルザンヌ・スピードはまさに疾走する威風堂々だ!

  • 2018/12/01
  • GENROQ編集部
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BENTLEY Mulsanne Speed

3代目コンチネンタルGTやベンテイガの登場でまさに新時代を切り拓いているベントレーだが、スポーティとラグジュアリーの同居は昨日今日の話ではない。最高峰を飾るミュルザンヌのハイパフォーマンス版で真髄を知る。
REPORT◎高平高輝(TAKAHIRA Koki)
PHOTO◎市健治(ICHI Kenji)

 クルージング状態からほんのわずかスロットルペダルを踏み込むと、遠くで風が梢を揺らすような、どこかで水が流れているような微かなどよめきが伝わってくる。以前よりもずっと静かになっているようだが、それでもV8ツインターボエンジンの重厚な脈動を確かに感じることができるのだ。この点が、同じV8ツインターボとはいえ、俊敏で洗練されたコンチネンタルGTやベンテイガのエンジンとはまったく別種のものだ。
 
 今やミュルザンヌだけに積まれている6.75ℓ(本当は6 3/4ℓと言ったほうが雰囲気だが)のV8ツインターボが、ユーロ6をクリアしてここまで生き延びているなんて、それだけで凄いことである。何しろ遡れば1950年代からの長い歴史を持つエンジンである。そのいかにも頑健屈強な反応が、単にパワフルなどという印象を超えて、色々なことを思い出させる。

2.8tを自在にコントロールする妙技を見せるのが、いまだ現役の6.75ℓV8ツインターボである。上部にはハンドメイドされた証としてプレートが備わる。

 1990年代末に一時アルナージ(ミュルザンヌの先代モデルに当たる)の新しいパワーユニットとして積まれていたBMW製4.4ℓV8ツインターボを評して、カーグラフィック初代編集長の小林彰太郎さんが「ベントレーには線が細すぎますね」とにべもなく言い切っていたことを思い出す。
 
 事実、間もなくV8ツインターボOHVが復活することになったが、その変更はフェルディナンド・ピエヒその人の鶴の一声で決まったと言われていたものだ。ベントレーの心臓として必要なのは滑らかで洗練されたマナーではなく、剛毅果断なレスポンスだということを誰よりも理解していたのである。もちろん、このV8も十分にスムーズで洗練されており、今では気筒休止システムも備わり、燃費も昔に比べれば別物のように向上している。だがそれでも、重々しい大きな機械の精密な運動を感じさせるのである。

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