高速道路等での緊急停止時に、追突リスクを手軽に軽減させてくれる傘(!?)、発見!【交通取締情報】
- 2018/12/31
- 「東新宿交通取締情報局」
昨年の東名あおり運転事故も、とりあえず有罪判決が出て一段落したが、追突事故の直接の原因は、追突したトラックにあることはもちろんだが、三角表示板の掲示や発煙筒を焚くという高速道路上でのドライバーが果たすべき義務を怠ったということも一因。状況的にたぶん、そんな処置をする時間も余裕もなかったのだろうが。そこで、従来より遥かに迅速に自分の命を守るためのアイテムを、紹介しておこう。
三角表示板の提示義務を怠ると、反則行為となるのに、実は持ってなくてもおとがめなし!
例の東名あおり運転事件に、高速道路上で停車することの危険性が、改めて再認識されたが、ここで、高速道路で事故や故障によりやむを得なく停車せざるを得なくなったドライバーに課せられた義務をおさらいしておこう。その義務に関しては道路交通法第四条第三節に、次のように定められている。
第七十五条の十一 自動車の運転者は、故障その他の理由により本線車道若しくはこれに接する加速車線、減速車線若しくは登坂車線(以下「本線車道等」という。)又はこれらに接する路肩若しくは路側帯において当該自動車を運転することができなくなつたときは、政令で定めるところにより、当該自動車が故障その他の理由により停止しているものであることを表示しなければならない。
2 自動車の運転者は、故障その他の理由により本線車道等において運転することができなくなつたときは、速やかに当該自動車を本線車道等以外の場所に移動するため必要な措置を講じなければならない。
そして、その表示法が規定されているのは道路交通法施行規則第四章の二だ。
第二十七条の六 法第七十五条の十一第一項の規定による表示は、次の各号に掲げる区分に従い、それぞれ当該各号に定める停止表示器材を、後方から進行してくる自動車の運転者が見やすい位置に置いて行うものとする。
一 夜間 内閣府令で定める基準に適合する夜間用停止表示器材
二 夜間以外の時間 内閣府令で定める基準に適合する昼間用停止表示器材(当該自動車が停止している場所がトンネルの中その他視界が二百メートル以下である場所であるときは、前号に定める夜間用停止表示器材)
ここでいう「夜間用停止表示器材」というのは、もちろん、三角表示板のことだが、おかしなことに、表示義務を怠ると反則行為として反則金6,000円、基礎点数1点が課せられるのに、実は三角表示板の携帯義務はない(発煙筒は携帯義務あり)。これが、「三角表示板はクルマに標準装備されない」理由でもあるのだ。
いずれにしても、いざという時のために、ぜひ、三角表示板は手に入れておきたい。そこで、見つけたのが、この面白三角表示板、というわけだ。
フツーの三角表示板よりお手軽&お目立ち度バツグン!
これは、傘ではない。いや、実は傘でもあるのだが、基本的には三角表示板の代りをしてくれる、実用アイテム、なのだ。
その名も「PULLI(プーリー)」、韓国産のアイデアグッズだ。
使い方は簡単。ケースの底がマグネットになっているので、トランクに張り付け、中の表示ユニットを引き出し、傘上の部分を開けばセット完了。今までは三角表示板をクルマの後方(50m後方が推奨されている)に置きに行くという手間と時間がかかり、同時に道路上を歩くという危険を冒さなければいけなかったが、これならクルマから離れずに設置でき後続車に「なんだあれは?」と思わせられるメリットは大きい。もちろん、夜間も表示部分に特殊な反射物質が使用されているので、後続車のヘッドライトを拡大反射させることができる。
詳しくはホームページを参照してほしい!
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー