梅本まどかの全日本ラリーデビュー戦「新城ラリー」で無事完走! 全日本ラリーでも通用するコ・ドライバー能力と適性を証明。
- 2019/03/18
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MotorFan編集部
全日本ラリー第2戦「新城ラリー」が2019年3月16日~17日の2日間、愛知県・新城市総合公園を中心とするコースで開催され、ウェルパインモータースポーツから参戦する梅本まどか選手は、ドライバーの川名賢選手とペアを組み全日本ラリーにデビュー。移動区間(リエゾン)の走行距離を含め約300kmのラリーで無事完走を果たした(JN3クラス5位、総合13位)。
また、第3戦から梅本選手とペアを組む板倉麻美選手は、経験豊富なコ・ドライバーの蔭山恵選手のナビゲーションのもと初ラリーながらJN6クラス3位表彰台を獲得した。
走り出してしまえば「楽しい」連発の梅本まどか選手
全日本ラリー昇格後の初ラリーとあって、スタート前はかなり緊張している様子だった梅本まどか選手。初めて「酔い止め薬」を飲むなど、2018年にチャンピオンを獲得したTGRラリーとの違いに少なからず戸惑いを見せているようにも見えた。
しかし、いざ競技が始まり、初日3本のSSが終わってサービスに帰ってくると表情は一変していた。
「ラリー前は正直不安が大きかったのですが、いざ始まってみるとスピードの速さがかえって自分がペースノートを読むタイミングに合っていると感じました。また、SSの長さが最初はつらそうで不安でしたが、走ってみると逆に『ラリーをやっている感』を感じることができて、どんどん楽しくなっていきましたよ」と梅本選手。
ドライバーの川名選手も「想像よりもずっと(ペースノートを)読めていましたね。ちょっと早めだったり、遅くなったりということはありますが、それを指摘するとしっかりアジャストしてくれようとする姿勢も見えました。正直、コ・ドライバーに向いていると思います。全日本ラリーではまったく問題のないレベルです」と上々の評価を得た。
全日本ラリーでは2013年にチャンピオン、その他海外でのラリー経験も豊富な川名選手のお墨付きを得て、梅本選手もかなり安堵の表情だった。
2日目は悪天候で最終SSが雪のためキャンセルとなるような厳しい状況となったが、安全に各SSを走り切り、無事完走を果たした。
(※梅本まどか選手のインタビュー記事は別途掲載予定)
全日本ラリーデビュー戦で3位初表彰台の板倉麻美選手!
第3戦から梅本まどか選手の相棒となるドライバーの板倉麻美選手は、実は今回が梅本選手と同様に全日本ラリーデビュー戦となるだけではなく、JAF競技も初参戦となった。とはいえ、普段は茂原ツインサーキットなどミニサーキットを中心に走りこんできた経験があり、クルマを速く走らせる腕前は某プロドライバーも認める能力があるという。
それでもさすがに初日は緊張の様子。「わからないことだらけで顔が真っ青だと思います」と語る表情はたしかにガチガチ。「SSに向かうリエゾン区間ではずっと不安を口にしていた」(板倉選手)そうだ。
そこはコ・ドライバーのベテラン蔭山選手の出番。励ましとアドバイスのおかげで一気に覚醒し、なんとこのクラスで実績のあるいとうりな選手らを凌ぎ、初日はクラス2番手につけた。
今回参戦している全女性ドライバーのなかでの最上位ということもあり、欲も出た2日目だったが、逆にいとうりな選手の闘志に火を付けたのかいとう選手のペースがアップ。最終的にはいとう選手と36.4秒差のクラス3位でデビュー戦を終えた。
ドライバーである板倉麻美選手、コ・ドライバーである梅本まどか選手ともに初めての全日本ラリー参戦ということで、あえてクルーを分け、それぞれに経験豊富なパートナーと組み2台体制での参戦となった新城ラリー。
ウェルパインモータースポーツの松井悠監督も、満足感あふれるコメントとともに振り返る。
「最初はいろいろなトラブルや失敗があると思ったのですが両選手とも想定以上に優秀で、板倉選手は初全日本ラリーどころか初ラリー参戦にもかかわらずJN6クラスで3位表彰台、梅本選手は5位入賞という素晴らしいリザルトを得ました。
両名とも現時点で充分に全日本ラリーを競うレベルに達しています。1シーズン全日本ラリーを追ってさまざまな経験を積めば、当初の目標であるWRCやERCといった海外ラリーにも挑戦できるレベルに成長できると信じています」
と、松井監督。
次戦は4月13日~4月14日に佐賀・唐津で開催される「全日本ラリー第3戦 ツール・ド・九州2019 in 唐津」となる。
Vitz CVTで全日本ラリーに臨む板倉・梅本組がコンビとしては初ラリーとなる。こちらにもぜひご注目いただきたい。
モーターファン.jpは引き続き梅本まどか選手とウェルパインモータースポーツのチャレンジをフォローしてゆく。
(写真協力:ウェルパインモータースポーツ)
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