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ベントレー・コンチネンタル GT コンバーチブル これこそ間違いなく最高峰ラグジュアリーオープンカーだ! ベントレー・コンチネンタル GT コンバーチブル

  • 2019/04/28
  • GENROQ編集部
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フロントの重量を感じない走りはクーペと同じくスポーツカーのよう

 旧世代に引き続きソフトトップとした。リトラクタブルハードトップはエレガントではない。五層からなるZフォールド式の軽くて頑丈なソフトトップには合計七色のスタンダードカラーを用意する。なかでもブリティッシュ・ツィードのアウターパターンが珍しい。英国車にしか似合わない。トップを閉じた状態で、なんと旧型クーペよりもキャビン内は静かになったというから驚くほかない。

 国際試乗会はスペインのマルベーリャ・セビーリャ間で開催された。試乗車に乗り込み即座にルーフを開ける。開閉スイッチを押す指先でも感じられるほどスムーズにトップが作動した。開閉音も静かだ。

 ドライブモードセレクタをエンジニアが勧めてくれたクルマにお任せのBモードにして走り出す。コンフォートからスポーツまで、ドライバーの意思や走行環境に応じてきめ細やかに自動で変えてくれるモードだ。

ウッドとレザーに包まれるエレガントなインパネはクーペと同様。ツィードのソフトトップはZ状に折り畳まれる。
リヤシートはクーペよりもややタイトなスペースだが、完全に独立したフルレザーシートの座り心地は素晴らしい。
ルーフの開閉スイッチはセンターコンソールにある。50㎞/h以下であれば走行中でも操作が可能だ。

 パワートレインや足まわり、ボディ、ステアリングホイールなど多くの動作が可変の電子制御となり優秀な頭脳が備わった今、自分でモードを決めてかかるなんてナンセンス。事実、いろんなモードを試してみたが、Bモードが街乗りやワインディングロード、高速道路、どこでもしっくりときた。ただし、ひとつだけ文句をつけるとすれば、ゼロ発進や微速領域におけるDCTのギクシャクとした制御である。プリプロダクションの個体とはいえ既にクーペはマーケットに存在する。およそベントレーには似つかわしくない。コンチGT系はともかく、フライングスパーが不安になってしまう。

 それはさておき、クーペと同様の走りに感動した。フロントの重量を以前より感じることなく操ることができる。前輪と両手がダイレクトに繋がっている感覚さえあって、少々狭めのワインディングロードでも嬉々としてドライブできたW12ツインターボによる怒濤のパワー&トルクに加えて、コントロール性、効きともに抜群のブレーキが、ついつい乱暴な走りを許してしまう。

 コンチネンタルGTがそういうクルマでないことは百も承知だ。コンバーチブルはなおさらだろう。けれども望めばスポーツカーのように走ってくれることを知っただけでも、新型を欲しいと思う動機としては十分だと、ボクは踏んでいる。

ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブル
ボディサイズ:全長4850×全幅1954×全高1399㎜ ホイールベース:2851㎜ 
■車両重量:2414㎏ 
■エンジン:W型12気筒DOHC
ツインターボ 総排気量:5950㏄ 最高出力:467kW(635㎰)/6000rpm 最大トルク:900Nm(63.2㎏m)/1350~4500rpm 
■トランスミッション:8速DCT 
■駆動方式:AWD 
■サスペンション形式:Ⓕダブルウイッシュボーン Ⓡマルチリンク 
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク 
■タイヤサイズ:Ⓕ265/40ZR21 Ⓡ305/35ZR21
■パフォーマンス最高速度:333㎞/h 0→100㎞/h加速:3.8秒 
■車両本体価格:2818万円

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